25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米半導体株の上昇が支援材料に■前場の注目材料:旭化成、3Q営業益1600億円前後との観測、コンセンサス上回る■丸紅、中小支援で新組織、部門横断、コスト削減など提案■米半導体株の上昇が支援材料に25日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。
24日の米国市場は、米中貿易摩擦や政府機関閉鎖に対する警戒感からNYダウは22ドル安となったが、米半導体関連企業の予想を上回る決算が支援材料になりそうだ。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の20570円。
円相場は1ドル109円60銭台で推移している。
中国との通商交渉についてロス商務長官が、合意には依然として大きな隔たりがあると発言したことで、早期決着への期待が後退している。
また、米連邦政府機関閉鎖の解除に向けて与野党がそれぞれ起草した法案が上院で否決されるなど、政治的な不透明感も重石になるだろう。
一方でザイリンクスやラムリサーチなど、米半導体関連会社が発表した2018年10-12月期決算で1株利益が相次いで市場予想を上回り収益悪化への過度な警戒感が後退している。
軒並み10%を超える上昇をみせており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
リバランス中心の商いが続く中で、前日に堅調な値動きをみせていたハイテク株への物色が継続することは、安心感にもつながりそうである。
もっとも、取引終了後にインテルが発表した決算は、売上高が予想を下回り時間外取引で大きく下落して推移している。
これが上値追いを慎重にさせるだろうが、底堅さは意識されるとみておきたい。
また、来週から本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードもありそうだが、米中貿易摩擦の進展が見られない中では、好決算としても継続的な資金流入は限られるとみられ、本格的な上昇には向かいづらいだろう。
そのため、中小型株についても資金回転の速い個別物色にとどまりそうである。
基本はリバランスであり、売り込まれていた銘柄に対する見直しを意識しておきたい。
■旭化成、3Q営業益1600億円前後との観測、コンセンサス上回る旭化成 (T:3407)の3Q営業利益は前年同期比約5%増の1600億円前後となり、同期間として2年連続で過去最高となったもようと報じられている。
コンセンサス(1500億円程度)を上回る。
また、好業績で積み上がった手元資金を活用して、株主還元を厚くするとし、約17年ぶりの自社株買いに踏み切る公算が大きいと伝えている。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(7073.46、+47.69)・シカゴ日経225先物は上昇(20570、大阪比+10)・1ドル109円60-70銭・SOX指数は上昇(1253.91、+67.96)・VIX指数は低下(18.89、-0.63)・米原油先物は上昇(53.13、+0.51)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・企業業績改善への期待感・丸紅 (T:8002)中小支援で新組織、部門横断、コスト削減など提案・住友重 (T:6302)検査不正拡大、動く歩道など、新たに288件判明・パイオニア (T:6773)香港ファンド傘下入り、きょう株主総会・ヤマハ発 (T:7272)2輪VBに出資、ハイブリッドバイク開発・ジェイテクト (T:6473)埋め込み磁石型モーター、レアアース不使用☆前場のイベントスケジュール・特になし
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