30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい・日経平均は反落、決算待ちムードに「サンバイオショック」波及・ドル・円はもみ合い、日本株安受けやや円買い・値下がり寄与トップは、大日本住友製薬 (T:9909)、ファーストリテ (T:4506)■日経平均は反落、決算待ちムードに「サンバイオショック」波及日経平均は反落109.51円安の20555.13円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている29日の米株式市場でNYダウは51ドル高と反発ナスダック総合指数は続落するなど高安まちまちだったが、工業製品・事務用品大手スリーエムなど決算が市場予想を上回った銘柄を中心に買われたまた、通常取引終了後に発表されたアップルの10-12月期決算も減収減益ながら1株当たり利益は市場予想をわずかに上回り、時間外取引で同社株価は上昇東京市場でもアップル関連とされる電子部品、半導体株を中心に買いが入り、日経平均は36円高からスタートしたただ、マザーズ市場で時価総額トップのサンバイオ (T:9983)がストップ安水準まで気配値を切り下げ、個人投資家のマインドが悪化日経平均は寄り付き直後を高値にマイナスへ転じると、20527.53円(137.11円安)まで下落する場面があった東証1部の値下がり銘柄は全体の6割強となっている個別では、任天堂、ソフトバンクG
、武田薬、ファーストリテ (T:4506)、トヨタ自などが軟調ソフトバンクやオリックスは2%超下落した業績予想を下方修正したアルプスアルは4%近い下落事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を申請したと報じられた曙ブレーキは急落し、東証1部下落率トップとなったまた、サンバイオと再生細胞医薬品を共同開発する大日住薬 (T:9909)はストップ安水準まで売られた一方、村田製、SUMCO、太陽誘電といった電子部品、半導体株は堅調アップルの決算を受けて業績への懸念が和らいだようだ決算発表銘柄では信越化が買い先行となり、オービックは7%高と急伸したまた、アイネスなどが東証1部上昇率上位に顔を出したセクターでは、証券、その他金融業、電気・ガス業などが下落率上位反面、鉄鋼、石油・石炭製品、卸売業などが上昇率上位だったNY原油先物相場の大幅反発を受けて関連銘柄が買われた日経平均は日中値幅こそさほど小さくないが、日足チャートで見ると1月半ばから20400-20900円レンジでのもみ合いが続いている下値は堅いものの、積極的に上値を追う動きも乏しいまだ10-12月期の決算発表は始まったばかりだが、本日も信越化、アルプスアルの値動きに見られるように、決算内容は各社で強弱が分かれている月末に決算発表の第1弾のピークを控え、売りにも買いにも傾きづらい状況だろう一方、新興市場では「サンバイオショック」が広がり、マザーズ指数が7%を超える下落となっているバイオ株を中心に幅広い銘柄が売られ、マザーズ銘柄は9割近くが下落サンバイオなどのバイオ株は昨年末からのマザーズ指数の戻りをけん引してきただけに、個人投資家のマインドや需給悪化は避けられないだろうまずは落ち着きを取り戻すのを待ちたいところだ■ドル・円はもみ合い、日本株安受けやや円買い30日午前の東京市場でドル・円はもみ合い日本株安を背景にやや円買い方向に振れたが、押し目買いで下値の堅い値動きとなったドル・円は、今晩の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を控え、全般的に様子見ムードが広がり動意は薄いそうしたなか、日経平均株価や上海総合指数などが軟調地合いとなり、株安を警戒した円買いが先行ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒した円買い基調のようだただ、ブレグジット合意修正案の議会採決は予想通りの結果となり、リスクへの過度な警戒は収束し、ドルは押し目買いで下支えされているようだここまでの取引レンジは、ドル・円は109円22銭から109円44銭、ユーロ・円は124円90銭から125円14銭、ユーロ・ドルは1.1428ドルから1.1437ドルで推移した■後場のチェック銘柄・バルクホールディングスや愛光電気など、5銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値下がり寄与トップは、大日本住友製薬 (T:9909)、ファーストリテ (T:4506)■経済指標・要人発言【経済指標】・豪・10-12月期消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.7%、7-9月期:+1.9%)・米中閣僚級通商協議(ワシントン、31日まで)
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