8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:想定内の調整、売り一巡後は底堅さが意識される■前場の注目材料:富士フイルム、3Q営業利益28.6%増、コンセンサス上回る■JUKI、設備投資2倍、ベトナムでミシン増産、今期40億円、国内はIoT化■想定内の調整、売り一巡後は底堅さが意識される8日の日本株市場は売り先行後は、日経平均の20500円処での底堅さが意識されそうだ。
7日の米国市場では、NYダウが220ドル安となった。
欧州委員会がユーロ圏成長見通しを下方修正したことや、クドロー国家経済会議議長が米中交渉の合意まで「距離がある」との見方を示すなど、米中交渉の先行き不透明感から売り優勢の展開。
半導体・半導体製造装置が弱い動きをみせており、上値の重石になりそうだ。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の20540円。
円相場は1ドル109円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開となろうが、昨日はソフトバンクG (T:9984)に資金が集中する一方で、7割を超える銘柄が値を下げる中、じりじりと下げ幅を広げる格好であった。
ソフトバンクGがストップ高で日経平均を約167円下支えしたインパクトがなければ日経平均は300円程度下げていたことになるため、このインパクトが剥がれることを考慮すれば本日の下げは想定内だろう。
また、本日はオプションSQとなるが、20500-21000円のレンジ内が居心地の良いレンジだったこともあり、SQ値が心理的な抵抗となるよりは、20500円処での着地となることによって、サポートと意識されやすくなると考えられる。
そのため、売り先行後は次第に底堅さが意識されてくるとみておきたい。
また、昨日の中小型株ではサンバイオ (T:4592)がストップ高となり、個人主体の資金の多くが同社株に集中した格好であろう。
そのため、決算が評価された一部の銘柄を除くと、多くの銘柄が利食いに押される格好となっている。
流入する資金が限られている需給状況の中では、一部の銘柄に値幅取り狙いの資金が集中しやすいところである。
■富士フイルム、3Q営業利益28.6%増、コンセンサス上回る富士フイルム (T:4901)は7日、第3四半期決算を発表。
売上高は前年同期比0.5%減の1兆7998.16億円、営業利益が同28.6%増の1583.47億円だった。
10-12月期の営業利益は744.17億円となり、コンセンサス(630億円程度)を上回った。
ドキュメント事業における収益性の改善や構造改革効果などから大幅増益となった。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・日銀のETF購入・企業業績改善への期待感・米政府機関の再閉鎖回避への協議進展・ショーワ (T:7274)生産・開発効率化、4輪用緩衝器、自動化ライン新設・デンソー (T:6902)米半導体VBに出資・JUKI (T:6440)設備投資2倍、ベトナムでミシン増産、今期40億円、国内はIoT化・NEC (T:6701)顔見えない人物、外観で照合、深層学習使い新技術・キリンHD (T:2503)ボトル樹脂の半分、リサイクル素材に、使い捨てプラ削減☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪準備銀行が金融政策報告発表・09:30 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策)
<SF>