NZD / USDは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利決定の後、水曜日のアジア時間で上昇した。
RBNZは政策金利を1.75%に据え置いたが、将来の金融政策の変更や経済見通しの新たなハト派なシグナルを出すのを控えた。オアRBNZ総裁もまた利下げの可能性は高まっておらず、リスクのバランスがとれていると述べた。
市場はRBNZがよりハト派の決定をすると考えていたため、ニュージーランドドルの買い戻しが優勢となり、NZD / USDは午後2時49分時点で1.7%上昇し0.6847で取引されている。
一方、ドルインデックスは0.03%下落し96.475となった。米国側から出てくる米中貿易協議の前向きなニュースがリスクセンチメントを改善し、米ドルを含む安全資産の需要を減らしたことが要因だ。
米国のトランプ大統領は火曜日に、中国と米国が協定で合意に近付いた場合には3月1日の期限を延長する意思があると述べた。協議のため中国入りしたムニューシン財務長官は、「生産的な」貿易協議を望んでいると語った。 財務長官はライトハイザー通商代表とともに木曜日から中国の劉副首相との会議に臨む予定だ。彼らのコメントはリスクオンのセンチメントを復活させ、アジア株は2日連続で上昇した。
連邦準備制度理事会のパウエル議長が米国の景気後退の可能性を否定し、米国経済が堅調に推移していることを改めて示したことで、米ドルは下落した。パウエル議長はミシシッピ州で講演し、「今日、全米のデータは力強い経済を示している。失業率は半世紀ぶりの低水準にあり、経済生産は堅調に伸びている」と述べた。
中国人民元も、米ドルに対して上昇し、 USD / CNYは0.29%安の6.7527となった。中国人民銀行(PBOC)は、人民元の基準値を前日の6.7765から6.7675に設定した。
その他、 USD / JPYは0.12%上昇して110.62、 AUD / USDは0.53%上昇して0.7131となった。