15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、リスク選好ムード強まり22000円突破・ドル・円はもみ合い、年初来高値を意識・値上がり寄与トップは、ファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)■日経平均は大幅続伸、リスク選好ムード強まり22000円突破日経平均は大幅に続伸。
320.15円高の22190.71円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。
米国株高や中国の3月のドル建て輸出が前年同月比14%増と、前月の21%減から持ち直したことなどが材料視された。
また、今週から米決算が本格化する中、先週末に決算皮切りとして注目されていたJPモルガンが堅調な決算内容だったことが安心感につながった。
シカゴ日経225先物清算値は節目の22000円を突破した他、為替相場は1ドル111円90銭台と円安に振れて推移していることも手掛かり材料となり、日経平均は22000円を突破して始まった。
その後もじりじりと上げ幅を広げる展開となり、前引け間際には22200円に乗せる局面もみられた。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1900を超えており、全体の9割を占める全面高商状。
セクターでは東証33業種全てが上昇しており、鉱業の上昇率が3%を超えたほか、保険、海運、非鉄金属、その他製品、証券、機械、ガラス土石、倉庫運輸、銀行の上昇率が2%を超えている。
一方で、建設、電力ガス、輸送用機器、不動産が小幅な上昇にとどまっている。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、京セラ (T:6971)、テルモ (T:4543)、TDK (T:6762)、ファナック (T:6954)がけん引。
日経平均はギャップアップからのスタートとなり、昨年12月4日以来の22000円を回復した。
心理的な抵抗線であった200日線を突破してきたこともあり、買い戻しの流れが強まりやすいところであろう。
10連休前でポジションが積み上がりにくい需給状況の中で指値も薄いところに、TOPIX型などのインデックス買いが断続的に入っているようである。
また、中国の経済指標や上海指数の上昇が材料視されており、リスク回避的な流れが和らぐとともに、ショートカバーの動きも強まりやすいところである。
薄商いが故に小さいエネルギーでも値幅が出やすいため、結果的にトレンドが強まる可能性はありそうだ。
また、これまでのもち合いレンジ(21000-21800円)を突破してきたため、レンジ上限だった21800円処が今後は支持線として意識されてくる。
同水準には200日線が位置していることもあり、これを上回っている状況の中では、リスク選好ムードが続きそうである。
■ドル・円はもみ合い、年初来高値を意識15日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。
日本株高でリスク選好的な円売りが出やすいなか、年初来高値が意識され112円付近での推移が続いた。
ドル・円は、日本株高を背景とした円売りで前週末のNY高値付近まで強含む場面もあったが、利益確定売りに押され失速。
ただ、111円台では国内勢を中心とした押し目買いが入り、下値は堅いようだ。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持しており、目先の日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。
一方、米株式先物もプラス圏を維持しており、今晩の株高を見込んだ買いも観測される。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円98銭から112円09銭、ユーロ・円は126円54銭から126円72銭、ユーロ・ドルは1.1295ドルから1.1307ドルで推移している。
■後場のチェック銘柄・幸和製作所 (T:7807)、UMNファーマ (T:4585)など、8銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値上がり寄与トップは、ファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクG (T:9984)■経済指標・要人発言【要人発言】・G20「貿易摩擦の緩和協議、景気リスク確認」・英ハモンド財務相「労働党との離脱協議、間もなく合意する確率高い」・中国の李克強首相「中国は欧州との自由貿易を公約」【経済指標】米・3月輸入物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.4%、2月:+1.0%←+0.6%)米・3月輸入物価指数:前年比0.0%(予想:-0.6%、2月:-0.8%←-1.3%)米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:96.9(予想:98.2、3月:98.4)米・4月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.4%(3月:2.5%)米・4月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(3月:2.5%)特になし
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