米国株式相場は上昇。
ダウ平均は263.28ドル高の25983.94、ナスダックは126.55ポイント高の7742.10で取引を終了した。
5月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比7.5万人増と予想を大きく下振れ、平均時給の伸びも鈍化した。
金融当局による利下げ期待が強まり、買いが先行。
原油相場の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がり、終日大幅上昇となった。
セクター別では、ソフトウェア・サービスやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で銀行や公益事業が下落した。
書店のバーンズ・アンド・ノーブル(BKS)は、ポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントと約4.8億ドルで売却合意し、大幅上昇。
ビデオ会議サービスのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は、上場後初となる四半期決算が予想を上振れ、急騰。
ITサービスのIBM( IBM (NYSE:IBM))は、今週に約2000人の人員削減を行うことが報じられ、堅調推移。
運輸・宅配のフェデックス(FDX)は、ネット小売のアマゾン(AMZN)との米国内即日配送について契約を更新しない方針を発表し、買われた。
週明けの株式市場は、10日に予定されるメキシコへの関税引き上げが延期されるかどうかに注目が集まりそうだ。
メキシコとの移民政策を巡る交渉継続の為、関税引き上げ延期を検討していることが報じられているが、交渉が頓挫すれば同国に工場を持つフォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)の株価への影響は避けられないだろう。
(Horiko Capital Management LLC)