メキシコペソ/米ドルペアは2%上昇している。
7日遅く、トランプ米大統領がメキシコ製品に対し関税を5%上乗せする計画について「無期限で停止する」と発表した。これを受け米ドルは一時2%下落した。
10日午後3時27分時点でドル円は0.44%高の108.632。
一方、 ドルインデックスは0.27%高の96.7478。
ドルインデックスは軟調な5月米雇用統計により一時下げ圧力を受けていた。
5月非農業部門雇用者数は予想を大きく下回る75000人となり、米平均時給の伸びも鈍化した。
このデータによりFRBが利下げを行う観測が強まっている。
米中貿易戦争が世界経済成長を停滞させる懸念を考慮し、アナリストらは5月米雇用統計発表以前から利下げを予想していた。
パウエルFRB議長は先週「経済成長を維持する為に適切な処置を行う」と述べた。
ムニューシン米財務長官は、中国との交渉が座礁した場合は制裁関税を追加する、すなわち「我々の計画を実行する」と述べた。
5月中国貿易黒字は予想を大幅に上回ったが、ドル元は0.37%高の6.9314。
ゴールドマン・サックス(NYSE:GS)は、元が追加関税の影響を受けることから今後3か月で1ドル7元を見込んでいるという。
しかし、適切な資本規制を行えば元の下げ相場が軽減されるという。