28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:次第に強含みの相場展開が意識される■前場の注目材料:スター精、欧州苦戦で2Q業績予想を下方修正、コンセンサスの範囲内■ローム、車載用ゲートドライバーIC増産 200億円投じ能力15倍■次第に強含みの相場展開が意識される28日の日本株市場は、薄商いではあるが底堅い相場展開が期待される。
27日の米国市場では、主要20カ国・地域(G20)首脳会議の開催を週末に控えて、様子見ムードからNYダウは小幅に下落した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の21210円となり、この流れからやや売りが先行する格好になろう。
ただし、G20を控えて新規に売り込む流れにはならず、底堅さが意識される中で次第にG20通過後を意識した押し目拾いもありそうだ。
また、円相場は1ドル107円70銭台と落ち着いていることや、ナスダック指数の上昇といったハイテク株の底堅い値動きも買い戻しを誘いそうである。
米国では前日に13%超の上昇をみせていたマイクロン・テクノロジーが2.7%超の上昇と強い値動きが持続していることも、安心感につながりそうである。
その他、中国は米中首脳会談において、貿易を巡る対立解消に向けた条件を提示する計画と伝えられている。
また、その前提条件として、華為技術(ファーウェイ)に科している米国製品の禁輸措置の解除などを要求すると伝えられている。
期待が高まる流れとまでは行かないにせよ、協議継続などへの思惑から、ハイテク株への買い戻しに向かわせる展開も意識しておきたいところであろう。
昨日の日経平均は底堅さが意識される中、後場一段高となったが、テクニカル面では25日線が支持線として機能する格好となり、上値抵抗の75日線を捉える格好となっている。
G20での米中首脳会談での大きな進展は期待薄ではあろうが、協議進展といったアナウンスでも一先ずアク抜けといった流れに向かいやすいだろう。
そのため、積極的なロングポジションは取りづらいものの、週明けのアク抜けムードが期待されてくる。
そのため、売り込まれている景気敏感セクターや中国関連などへはリスク許容範囲内でのポジションが積み上がる可能性もありそうだ。
そのため、売り先行も、次第に強含みの相場展開が意識されそうだ。
日経平均の75日線突破となれば、短期筋のショートカバーも強まりやすい。
■スター精、欧州苦戦で2Q業績予想を下方修正、コンセンサスの範囲内スター精 (T:7718)は第2四半期業績予想の修正を発表。
営業利益は従来の43億円から30億円に下方修正している。
コンセンサス(33億円程度)を下回っているが、予想の範囲内であろう。
工作機械事業において中国市場向けは通信や医療関連向けの販売が好調に推移している一方、主に欧州市場向けの販売が伸び悩んでいる。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(21338.17、+251.58)・ナスダック総合指数は上昇(7967.76、+57.79)・SOX指数は上昇(1456.90、+21.07)・VIX指数は低下(15.82、-0.39)・米原油先物は上昇(59.43、+0.05)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日銀追加金融緩和への期待・米早期利下げ観測・株安局面での自社株買い・米中通商協議進展への期待・ローム (T:6963)、車載用ゲートドライバーIC増産 200億円投じ能力15倍・村田製作所 (T:6981)、稼働状況把握に5G活用 工場向けシステム、来年にも実証・キヤノン (T:7751)、デジカメ新製品で初クラウドファンディング 米サイトに出品・大林組 (T:1802)、耐火被覆吹付ロボ開発 作業効率3割強向上・KDDI (T:9433)、JAL (T:9201)と提携 5G活用し航空サービス☆前場のイベントスケジュール・特になし
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