9日の米ドル相場は小幅高となっている。5日に発表された6月米雇用統計は予想を上回る好調ぶりで、加熱していた7月FOMCでの利下げ観測は落ち着きを見せている。
9日午後6時09分時点のドルインデックスは97.172ドルで0.19%高。
今週はパウエルFRB議長を含む米中銀総裁10名が発言する。なお10日には6月FOMC議事要旨が発表される。
みずほ証券チーフ為替ストラテジストの山本雅文氏は「FRBは利下げ姿勢を弱めるだろう。現在ハト派姿勢が最も強いのは豪RBAとRBNZでFRBは次点に来る。ただラガルド氏が次期総裁になるECBもよりハト派に傾く可能性がある」と言明。
ポンドドルは下落。10日午後5時30分に5月英国内総生産(GDP)や鉱工業生産が発表される。また11日午後6時30分にはイングランド銀行が金融安定性報告書を発表する。
EU離脱強硬派のボリス・ジョンソン前外相は保守党党首選に勝利する見通し。ロイター通信が報じた。
ドル円は一時1か月ぶりの高値となる108.89円を付けた。世耕弘成経産相は本日閣議後の記者会見で、対韓国半導体材料の輸出規制について「協議の対象ではなく、撤回も考えていない。(今後の措置については)韓国の対応次第だ」と発言した。
1日、経産省は「大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて」と題した声明を発表。フッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素等半導体材料の対韓輸出審査や輸出プロセスを厳格化することを発表した。
ドル元は6.8873で小動き。10日午前10時30分に6月中国CPI、PPIが発表される。
ドルウォンは0.31%の小幅高。