8日の人民元は対ドルで上昇している。一方、中国人民銀行は人民元の基準値を2008年以来最低水準に設定した。
午後4時23分時点で、USD/CNYは0.21%安の7.0443となっている。今週に入ってから1ドル7元台を超えて取引されるようになり、米財務省は中国を「為替操作国」と認定するなど、人民元は注目を浴びている。
中国人民銀行は8日、基準値を1ドル=7.0039元に設定した。7元台での取引が続いてたものの基準値は7元台に乗ってはいなかったが、8日の基準値は予想を上回る形となった。
経済指標に関して、中国の7月輸出高(ドル建て)は前年同期比で予想を上回る増加を見せ、輸入高は予想された減少を下回った。
関税局のデータによれば、同国の7月貿易収支は450.6億ドルであった。
一方で米ドルインデックスは小動きの97.395となっている。7日夜に米ドルは下げていたが、トランプ米大統領がFRBによる利下げは素早さを欠いていると述べた後、小上がりとなった。
またトランプ米大統領は、FRBによる「より大きく早期の利下げ」が必要で、「我々の問題」は中国ではなく、FRBにあるとツイッターで発言している。
ニュージーランド準備銀行が予想を覆し、史上最低となる政策金利を設定ししたため、7日にNZD/USD急落した。しかし、8日は0.15%高の0.6454となっている。