14日の原油価格は米国による一部の対中関税延期を材料に大幅上昇後、API原油在庫が増加したことを背景に緩やかに下落している。
日本時間午後5時55分における、WTI原油は1.3%安の56.36ドル、ブレント原油は0.93%安の60.73ドルとなっている。
米通商代表部(USTR)は13日、9月1日に発動予定の中国製品に対する10%の追加関税のうち、ノートパソコンや携帯電話など一部製品への発動延期を発表した。
この発表の前では、中国商務省は、劉鶴副首相がライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官と電話会談を行ったことを明らかにした。また、2週間以内に再度電話協議を実施することで合意したと発表した。
ドナルド・トランプ米大統領は今月上旬、9月1日に3000億ドル相当の中国製品に対して10%の関税を発動すると述べていた。
その後の米石油協会(API)が発表した週報によると、米原油在庫量は予想の280万バレル減に対して、370万バレル増の4億4300万バレルとなった。これを受けて、原油市場は下落している。