19日の原油価格は上昇している。
WTI原油先物は1.0%高の55.33ドル、ブレント原油先物は1.1%高の59.27ドルとなっている。
先週13日、米国が一部の中国製品に対する関税を延期したことにより原油価格は一時上昇したものの、その後景気後退への懸念や原油在庫の急増が下押し圧力となり上昇分を打ち消して下落するなど、先週はボラティリティーの高い週となった。
トランプ米大統領は18日、中国との貿易協定を結ぶ準備はできていないことを再度強調した上で、香港問題の解決が先決であることを示唆した。
トランプ氏は「香港問題については非常に人道的な手法により解決してほしい」とした上で、「そのことは貿易合意を結ぶにあたって追い風となるだろう」と述べた。
またトランプ氏は、中国ハイテク大手ファーウェイの米国企業との取引の猶予期間を延長するか否かについて、本日中に明らかにするという。
先週の米中貿易問題は、非常に多くの相反するシグナルを発していた。中国の財政省は15日、米国が3000億ドル相当の中国製品に対して追加関税を課すことについて、対抗措置をとらざるを得ないことを発表した。一方で習近平政権は米国との会談を望んでいることを表明している。