20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:年初来高値を意識しつつもやや慎重姿勢に■前場の注目材料:ウィルG、2Q上方修正、李業利益21億円←14億円■ファナック、欧州拠点拡充、販売・サービス網、露など2カ国新設■年初来高値を意識しつつもやや慎重姿勢に20日の日本株市場は、日経平均の年初来高値を意識しつつも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
19日の米国市場ではNYダウが52ドル安、ナスダックは5ポイント高とまちまちの展開。
マイクロソフトが最大400億ドルの自社株買い計画と大幅な増配を発表し、ハイテク株を中心に買いが先行。
その後は米中高官協議を見極めたいとの思惑から次第に利食い優勢となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の21955円。
円相場は108円台前半での推移。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開となり、日経平均は22000円を固めつつ、4月24日に付けた年初来高値(22362.92円)が意識されてくるだろう。
ただし、3連休に入ることからリスク選好姿勢にはなりづらいところであろう。
また、米中両政府は貿易問題で次官級協議をワシントンで開く。
足元で歩み寄りの姿勢をみせているほか、10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議を開く予定であるため、それに向けた地ならしを進める狙いとはいえ、見極めたいところであろう。
また、イランのザリフ外相は19日、米国かサウジアラビアがイランを軍事攻撃すれば、「全面戦争」になると警告しており、地政学リスクなども手控え要因になる可能性がありそうだ。
足元の売買代金は連日で2兆円を上回ってきたとはいえ、一段とトレンドが強まるにはエネルギー不足といったところであろう。
反対に22000円処を固めることにより、次第に押し目買い意欲が強まるほか、これまでの弱気に傾いていたセンチメントの巻き戻しが意識されやすいと考えられる。
そのため、底堅さは意識されるものの、やや慎重姿勢も高まりやすく、積極的な上値追いの流れは期待しづらいところである。
また、中小型株については、日経平均が一段のリバウンドを強め、海外勢による資金流入が増えるといった変化から先高感が強まる局面になるまでは、先物主導によるインデックス売買の範囲内であるため、中小型株においては短期筋の値幅取り狙いの売買が続きそうである。
■ウィルG、2Q上方修正、李業利益21億円←14億円ウィルG (T:6089)は第2四半期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の580億円から610億円、営業利益は14億円から21億円に上方修正した。
主要3事業であるセールスアウトソーシング事業、コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、注力3事業である介護ビジネス支援事業、海外HR事業、スタートアップ人材支援事業が好調に推移した。
あわせて30万株(発行済み株式数の1.35%)、3億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は9月20日から12月30日。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22044.45、+83.74)・ナスダック総合指数は上昇(8182.88、+5.49)・シカゴ日経225先物は上昇(21955、大阪比+85)・1ドル108円00-10銭・米原油先物は上昇(58.13、+0.02)・株安局面での自社株買い・日銀のETF購入・ファナック (T:6954)欧州拠点拡充、販売・サービス網、露など2カ国新設・オークマ (T:6103)独開拓、2年で営業40人に倍増・楽天 (T:4755)台湾プロ野球チームを買収、ブランド浸透図る・トヨタ (T:7203)ブラジル工場に270億円投資、新型車生産へ布石・ヤマハ発 (T:7272)ケニアで無人ヘリ実証、農薬散布・災害時輸送・電通 (T:4324)試乗中の接客、AI代行、自動対話システム☆前場のイベントスケジュール・特になし
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