10日のドル・円相場は、東京市場では107円04銭まで下げた後に107円77銭まで上昇。
欧米市場でドルは107円36銭から108円02銭まで買われており、107円97銭で取引を終えた。
本日11日のドル・円は主に107円台後半で推移か。
米中閣僚級協議で何らかの進展があることが期待されていることから、リスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。
10日から始まった米中閣僚級協議では、知的財産権侵害、技術移転の強要、産業補助金(国有企業の優遇)などの分野で双方は異なる見解を提示するとみられている。
報道によると、トランプ米大統領と劉副首相は11日に会談を行なうことが決まっており、市場は良い結果につながることを期待しているようだが、一部の市場関係者の間では「会談結果については予断を許さない状況ではないか?」との見方が出ている。
また、別の市場関係者は「米国は国有企業を優遇している中国の産業政策を問題視しているが、中国側がこれをただちに改めることは難しい」と指摘しており、10月15日と12月15日に対中制裁関税が拡大される可能性は消えていないと警戒しているようだ。