13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:利食い優勢も潜在的な買い戻しニーズは大きい■前場の注目材料:日産自、2Q営業利益85%減、今期53%減の1500億円に下方修正■NTT、電力に年1000億円投資、グリーン発電強化■利食い優勢も潜在的な買い戻しニーズは大きい13日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が意識されそうだ。
12日の米国市場では、NYダウが前日比変わらずとなるなど、こう着感の強い展開だった。
トランプ大統領の講演内容を見極めたいとして様子見ムードのなか、米中協議をめぐる関税撤回について明確に発言せず、小動きとなった。
また、パウエルFRB議長が上下両院合同経済委員会での証言を控えていることも手掛けづらくさせたようである。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の23470円。
円相場は1ドル108円90銭台とやや円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開になろう。
ただし、米国同様、こう着感の強い相場展開の中で、断続的なインデックス売買による底堅さは意識されそうである。
米中協議を巡るトランプ大統領の発言内容は想定内であるほか、米大統領選まで1年となるなかで、市場を混乱させる発言等も控え気味になるとみられ、市場の波乱要因は限られてくるだろう。
金先物価格の下落基調が続いており、安全資産からの資金逆流により、リスクオン状態は継続。
昨日の日経平均は大引けにかけてのインデックス買いにより、終値では昨年10月以来の23500円を回復して終えている。
心理的な節目から強弱感が対立しやすいだろうが、これまでのリバウンド局面では順調に節目を突破してきており、潜在的な買い戻しニーズは大きいと考えられる。
決算発表も主要処は一巡してきていることもあり、先物主導のインデックス売買が中心ながらも、押し目買い意欲は次第に高まることも考えられる。
また、調整局面では日銀によるETF買い入れへの思惑が下支えするほか、相次ぐ企業の自社株買い発表によって、需給面でも売り込みづらくさせそうだ。
なお、決算では中小型株の決算が本格化しているが、ネガティブな決算内容が目立つ。
これを受けた初動としては売りが先行しようが、相対的に出遅れていることもあり、売り一巡後のアク抜け感が強まってくるかが注目されそうだ。
■日産自、2Q営業利益85%減、今期53%減の1500億円に下方修正日産自 (T:7201)は第2四半期決算を発表。
北米や欧州など主要地域で販売が不振だった影響から、営業利益は前年同期比85%減の316億円だった。
あわせて2020年3月期の業績予想も下方修正。
今年5月時点の想定に比べ、売上高は7000億円減の10兆6000億円(前期比8.4%減)、営業利益は800億円減の億1500億円(同52.9%減)とした。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(23520.01、+188.17)・ナスダック総合指数は上昇(8486.09、+21.81)・SOX指数は上昇(1732.42、+4.83)・VIX指数は低下(12.68、-0.01)・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・東電力HD (T:9501)家庭向け電力販売を全国展開、新たに4エリアで・東芝 (T:6502)上場4社の一部完全子会社化を検討・住友電 (T:5802)ソフトバンクと工場で「5G」実証、データ収集に活用・オムロン (T:6645)バラ積み部品、0.5秒で計測、3D画像センシング技術・横河電 (T:6841)RPA開発・保守拠点増設、欧州かアジア子会社に・日本化 (T:4092)チタン酸バリウム増産、徳山工場に生産棟☆前場のイベントスケジュール・10:00 NZ準備銀行が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)
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