米中合意への期待の高まりから月曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇し、史上最高値を更新している。この流れを受けて火曜日午前のアジア市場はリスクオンの流れが継続している。
米10年債利回りは1.764%とわずかに低下しているが、ドルインデックスは0.04%高で推移している。
中国が知的財産権侵害に対する罰則を強化する方針を発表したことが好感されている。知的財産権は米中協議の大きな交渉材料の一つであり、中国の合意への意思を反映しているとマーケットは受け取った。また中国共産党機関紙の人民日報傘下の環球時報が第一段階の合意が非常に近いと報じたことも材料視されている。
アジア株式市場は概ね上昇してスタートしている。午前10時34分時点で上海総合指数は0.19%高、香港ハンセン指数は0.67%高、韓国総合株価指数は0.50%高。株式市場の上昇を受け、ドルオフショア人民元は0.06%安、ドルウォンは0.13%安となっている。
日経平均株価も大きく上昇し2万3487円となっている。ドル円は109.03円。200日移動平均線が108.94にあったが、これを超えて推移しており、円安がさらに進む可能性はあるだろう。
英国では保守党が12月12日の総選挙のマニフェストを発表。来年1月末でブレグジットを実現するために、ブレグジット協定案をクリスマス前までに議会で審議すると公約した。世論調査では保守党が労働党をリードしている。これを材料に昨日英ポンドドルは上昇したが、本日は1.2898と横ばいで推移している。
豪ドルドルは0.01%高の0.6777。オーストラリア準備銀行がさらなる利下げをする可能性があるため、米中貿易協議進展期待にも関わらず豪ドル高に向かっていない。ドルニュージーランドドルは0.06%安。