26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:フットワークの軽い個人のセミプロ中心にIPO銘柄に集中■前場の注目材料:パルコ、3Q営業利益24.5%増、進捗率81%■第一三共、中国事業を倍増、20年代半ばに売上高1000億円■フットワークの軽い個人のセミプロ中心にIPO銘柄に集中25日の欧米市場はクリスマスの祝日で休場だったこともあり、手掛かり材料に欠ける状況であろう。
クリスマス明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうだ。
また、225先物は前日のナイトセッションで23680円と23700円を下回る局面をみせていることもあり、やや利食い優勢といったところだろう。
一方でIPO銘柄など個人主体の中小型株の一角には短期筋の資金が集中する動きも目立つ。
節税対策による換金売りが一巡したとみられるなか、限られた参加者ではあるが、年末高を意識したフットワークの軽いセミプロ中心ともなれば、掉尾の一振を狙った資金集中もありそうだ。
また、前日のIPOは大量の買い注文が集まる格好から値が付かなかった。
異常値とも取れる価格形成ではあろうが、直近IPO銘柄は総じて好スタートを切っており、初値形成後も物色が活発であり、需給状況は良好であろう。
本日はスポーツフィールド (T:7080)が今年最後のIPOとして上場する。
年明け後の1月はIPOがないため、より直近IPO銘柄への物色に集中しそうである。
その他、手掛かり材料に欠ける中では、証券会社のレーティングなどの材料も手掛かりとなりやすいだろう。
また、短期戦が中心と考えられる中では、割安感のある銘柄の押し目狙いというよりは、強いトレンドを形成しており、需給状況が良好な銘柄へのショートカバーを巻き込んだ一段高狙いといったスタンスになりそうだ。
テクニカル面ではやや25日線を意識したスタンスになりそうだが、マドを空けての下落によるアイランドリバーサル形状を残す可能性は低く、弱気スタンスにはなりづらいところである。
■パルコ、3Q営業利益24.5%増、進捗率81%パルコ (T:8251)が発表した第3四半期決算は、売上高にあたる営業収益は33%増の880億円。
11月に新装開業した旗艦店「渋谷パルコ」の再開発で保留床を売却した影響が大きい。
「錦糸町パルコ」の3月開業も増収要因。
営業利益は24%増の101億円となり、進捗率は81%。
渋谷パルコの固定資産売却益などが押し上げた。
20年2月期通期の業績予想は据え置いている。
■前場の注目材料・12月決算銘柄の配当と優待権利獲得・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・第一三共 (T:4568)中国事業を倍増、20年代半ばに売上高1000億円・日本電産 (T:6594)ベトナムに新工場、来年度、5G放熱部品増産・九州電力 (T:9508)LNG燃料船で石炭運搬、日本郵船・商船三井と契約・アサヒ (T:2502)欧州ビール事業再編、世界・地域で最適に・サノヤスHD (T:7022)ハピネスデンキを子会社化・第一三共 (T:4568)アバスチンBS投入、結腸・直腸がん向け☆前場のイベントスケジュール・ボクシングデー休場:NZ、豪、英国、カナダ・その他休場:香港(クリスマス後の最初の平日)、南ア(親善の日)など
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