[上海 31日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)傘下の外為市場運営機関、中国外国為替取引システム(CFETS)は31日、主要通貨に対する貿易加重ベースでの人民元の価値を示すCFETS人民元指数の構成比率を来年1月1日から変更すると発表した。
中国の貿易状況をより反映するためで、構成比率の変更は2015年12月の指数導入後2回目。
発表によると、ドルの比率を22.40%から21.59%に引き下げる一方、ユーロの比率を16.34%から17.40%に引き上げる。比率調整には18年の貿易データを使用したという。
構成する通貨の数は24で変わらないが、ベネズエラのボリバルを除外する一方、アイスランドのクローナを追加することにより、国際決済銀行(BIS)の通貨バスケットに基づいて指数の比率を調整するとした。
トレーダーやアナリストによると、今回の変更により市場の変動が高まるとは想定されていない。