7&iHD (T:3382):4185円(+163円)大幅続伸。
前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は3191億円で前年同期比4.9%増益、9-11月期は1140億円で同8.9%増と増益率が拡大している。
百貨店の不振継続、専門店の収益悪化などはあるが、国内、海外のコンビニ事業好調に加え、コスト改革による販管費の抑制も図れている。
想定以上に堅調な業績推移と捉えられる。
また、国内セブンイレブンでのインセンティブ見直しなども発表している。
SHIFT (T:3697):9150円(+970円)急騰。
前日に発表した第1四半期決算が好感材料となっている。
営業利益は5.9億円で前年同期比86.8%増益、上半期計画9億円、同86.0%増に対する進捗率は66%に達している。
主力のエンタープライズ市場部門において、注力業界と定めていた金融・流通業界に加え、製造業・通信業などの顧客に対して長期的な関係構築を視野に入れたプロジェクトへの参画が進んだもよう。
高い収益変化率を受け、あらためて高成長期待が高まる展開に。
乃村工芸 (T:9716):1346円(-82円)大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は79.3億円で前年同期比35.9%の大幅増益となったが、9-11月期は13.4億円で同43.4%減と大きく失速、通期業績の再増額期待などは後退する形になっている。
営業利益率が前四半期の10.2%、前年同期の8.2%から4.0%へ大きく低下している。
受注高も9-11月期は前年同期比で減少に転じる形に。
カンセキ (T:9903):1869円(+64円)大幅に続伸。
20年2月期第3四半期累計(19年3-11月)の営業利益を前年同期比16.5%増の13.54億円と発表している。
WILD-1事業でキャンプ用品を中心としたプライベート・ブランド商品が伸長し、利益が拡大した。
専門店事業で業務スーパー店舗の新規来店客が増加傾向にあることも増益に貢献した。
通期予想は前期比4.8%増の14.00億円で据え置いた。
進捗率は96.7%に達しており、上方修正への期待が広がっている。
安川電 (T:6506):4405円(+140円)続伸。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は168億円で前年同期比59.7%減益、9-11月期も同61.0%減と回復感は見られなかった。
受注低迷に伴い売上の2ケタ減少傾向が継続している。
引き続き在庫も高水準であり、通期計画の下振れ可能性も意識される状況に。
ただ、中国ACサーボの受注底打ちなどプラス面もあり、米中貿易協議の進展による回復期待も根強いことから、目先の悪材料出尽くしと捉えられる形にも。
ファーストリテ (T:9983):61840円(-1920円)反落。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は917億円で前年同期比12.4%減益、韓国事業の苦戦が足を引っ張る形になった。
通期予想は従来の2750億円から2450億円にまで下方修正、市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であった。
一転しての通期減益見通しをネガティブ視する動きが優勢に。
また、同時に12月の月次動向も発表、既存店売上高が4カ月連続でのマイナスとなっていることも嫌気される。
ウチダエスコ (T:4699):5170円(-380円)大幅に反落。
東証が10日から信用取引規制を解除すると発表したが、材料出尽くしとの見方から売られている。
ウチダエスコ株は前日まで委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。
19年11月29日に20年7月期第1四半期(19年7-10月)の営業利益が前年同期比383.5%増の9.07億円になったと発表して以降、同社株は急伸しており、高値警戒感の広がりも売りを促す要因になっているようだ。
カルナバイオ (T:4572):2062円(+67円)大幅に続伸。
19年12月期の営業損益を従来予想の3.13億円の黒字から9.68億円の黒字(前期実績11.44億円の赤字)に上方修正している。
創薬支援事業でキナーゼタンパク質、アッセイキット及びプロファイリングサービスなど利益率の高い製品の売上が計画を上回り、利益が拡大する見通し。
また、創薬事業での前臨床試験に係る外注費用の効率化なども利益を押し上げるとみている。