郵船 (T:9101):1831円(+58円)大幅反発。
10-12月期経常利益は200億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。
前年同期比3.5倍の水準で、四半期ベースではほぼ3年ぶりの高い水準となるようだ。
市場予想も100億円近く上回る状況に。
統合したコンテナ船事業の収益回復、原油タンカーの運航料上昇などが大幅増益の背景のもよう。
中国景気減速のマイナス影響が懸念されていた中、想定外の上振れ観測にポジティブなインパクトが先行。
栄研化 (T:4549):2197円(-40円)続落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は43.5億円で前年同期比1.7%増、通期予想は従来の36.0億円から43.5億円に上方修正している。
海外向け売上の好調推移が業績上振れの主因に。
期末配当金予想も14円から17円に引き上げている。
ただ、上半期は30.4億円で同19.6%増であったことから、10-12月期の収益成長は鈍化の形。
大幅上方修正も視野に入っていたとみられ、出尽くし感が優勢になっている。
航空電子 (T:6807):2056円(-86円)大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は39.3億円で前年同期比35.8%減益、市場予想を10億円程度下回ったとみられる。
第2四半期決算発表以降、スマホ向けを中心とした業績拡大期待が高まっていたなか、失望感が優勢となっているようだ。
主要顧客向けが伸び悩んだもよう。
また、グループ再編に関する思惑の反動なども株価下落の一因とみられる。
アンリツ (T:6754):2053円(-97円)大幅続落。
米ザイリンクスの株価が時間外取引で急落しており、警戒材料につながっているもよう。
ザイリンクスは通常取引終了後に10-12月期決算を発表、ファーウェイへの輸出規制による影響、データセンター向け販売の伸び減速などで、売上高は市場予想を下回った。
また、1-3月期売上見通しもレンジ上限が市場予想を下回っている。
5G関連と位置付けられる銘柄であることから、国内5G関連の同社にも警戒感が波及する形へ。
マクアケ (T:4479):4535円(+335円)大幅に続伸。
20年9月期第1四半期(19年10-12月)の営業利益を1.02億円と発表している。
前年同期比増減率は非開示。
オペレーションの効率化やプロジェクト審査の効率化が進み、プロジェクト掲載数が伸長した。
また、プラットフォームとしての認識が深まり、会員数も拡大した。
プロジェクト掲載数と会員数がバランスよく伸び、応援購入総額が増加した。
通期予想は前期比283.0%増の4.78億円で据え置いた。
進捗率は21.3%。
信越化 (T:4063):12500円(+215円)反発。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3187億円で前年同期比1.8%減益となった。
10-12月期は1082億円で同6.2%減益、塩ビ化成品の落ち込みで減益となったが、市場予想はやや上回る着地であった。
底堅い決算受けて買い先行も、10-12月期業界ウエハ出荷は前四半期比で3%減と示しており、半導体ウエハの市場環境はやや期待値を下回る状況と捉えられる形から、上値は限定的ともなっている。
テリロジー (T:3356):820円(+10円)大幅に続伸。
連結子会社テリロジーサービスウェア(東京都千代田区)が開発・販売する多言語映像通訳サービス「みえる通訳」が九州・山口エリアで眼鏡などを販売するヨネザワ(熊本市)の全店舗に導入されたと発表している。
試験導入で顧客の要望を的確に把握して販売につながったほか、外国語が苦手なスタッフも外国人の顧客に声掛けできるようになったことや手話通訳に対応していることなどが全店舗導入の決め手になったという。
なお、株価は朝高後、上げ幅を縮めている。
リバーエレテク (T:6666):541円(+59円)大幅に続伸。
製造子会社の青森リバーテクノ(青森市)で製造ラインを増設する。
小型音叉型水晶振動子の需要堅調による高水準の受注残高に対応する。
また、中長期的に拡大する5G(次世代通信規格)やIoT市場に向け、安定した生産体制を確立する。
設備投資額は5億円で、稼働開始時期は5月の予定。
設備増強で将来の利益拡大が期待できるとの見方から、買いが先行している。