4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:やや中長期目線での押し目狙い■前場の注目材料:パナソニック、3Q営業利益17.8%減、コンセンサス上回る■トヨタ自、パナソニックとの電池新会社、4月1日始動■やや中長期目線での押し目狙い4日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
3日の米国市場では、NYダウが143ドル高と反発。
1月のISM製造業総合景況指数は、50.9と、前月の47.8(改定)から改善し、半年ぶりに判断の分かれ目となる50を上回ったことが材料視された。
また、中国による資金供給により、新型コロナウイルスによる経済鈍化懸念が和らいだ。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の22860円。
円相場は1ドル108円60銭台で推移している。
注目されていたISM製造業の50回復は、安心感につながろう。
半導体株は軒並み上昇していることもあり、やや自律反発の流れが意識されやすいところではある。
とはいえ、中国を中心に感染が拡大する新型コロナウイルスがハイテク機器のサプライチェーンを阻害する恐れもあり、積極的なリバウンド狙いの展開は期待薄である。
また、決算発表が本格化していることもあり、模様眺めムードも強いところである。
そのため、しばらくは先物主導によるインデックス売買に振らされやすい状況の中、決算を手掛かりとした個別物色の流れが続きそうである。
その他、新型肺炎に関連する銘柄への物色についても、想定されていたとはいえ、資金回転が速まってきており、物色対象も変化が見られてくるだろう。
昨日の日経平均は明確なボトム形成は確認されていないが、一先ずテクニカル的には一目均衡表の雲下限や26週線が支持線として機能する格好での下げ渋りをみせている。
新型肺炎の封じ込め次第ではあるが、早期に進展が見られてくるようであれば、支持線として機能する格好になりそうである。
その他、足元でイレギュラー的に下げている銘柄も多く、業績に安心感のある銘柄や高配当の銘柄などへは、やや中長期スタンスでの物色も意識されてくると考えられる。
第3四半期の決算発表が通過した銘柄などへは、改めて見直す動きも次第に広がりがみられてくる可能性がありそうだ。
また、新型肺炎関連へのシフトが強まる過程で、換金売りに値を下げていた中小型株等へは、チャート上でも押し目を狙いやすい水準まで下げている銘柄も多く、冷静に押し目を狙いたいタイミングにもなりそうである。
■パナソニック、3Q営業利益17.8%減、コンセンサス上回るパナソニック (T:6752)の第3四半期決算は、営業利益が前年同期比17.8%減の2406.73億円だった。
コンセンサス(1950億円程度)を上回った。
10-12月期は1003.81億円となり、コンセンサス(700億円程度)を上回っている。
FAの関連部品が苦戦したほか、価格競争激化から家電などアプライアンス部門も減収だったが、市場予想ほど落ち込まなかった。
通期計画は据え置いており、安心感につながりそうである。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(28399.81、+143.78)・ナスダック総合指数は上昇(9273.40、+122.47)・1ドル108円60-70銭・SOX指数は上昇(1812.18、+22.25)・VIX指数は低下(17.97、-0.87)・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・メルカリ (T:4385)スマホ決済、乱立-再編、ドコモ・メルカリ提携・NTT (T:9432)京大と新会社、カルテデータ統合・住友商事 (T:8053)「DXセンター」増強、今春めど130人体制・トヨタ自 (T:7203)パナソニックとの電池新会社、4月1日始動・アマダHD (T:6113)フィンランドLKIを完全子会社化・旭化成 (T:3407)再生医療を拡大、変形性関節症などの研究・製販ライセンス取得☆前場のイベントスケジュール・特になし
<SF>