以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」、ツイッター:@yakumioomedeを運営)が執筆したコメントです。
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----※2020年2月7日7時00分に執筆いつもお世話になっております。
薬味多めで(@yakumioomede)です。
本日は、東京特殊電線 (T:5807)が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。
■東京特殊電線 (T:5807)の分析▽基本の3チェック項目私が個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。
・○:主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること・○:業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。
つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること・○:株主還元スタイルを取っていること東京特殊電線 (T:5807)の主力商品郡は、今後も伸びてくる産業でも必要になって来ると想定しています。
例えば高耐圧複合電線は、電気自動車やハイブリッド車などをターゲットにしています。
同社はこの市場の市場規模の拡大を年平均17%と見込んでおり、足元では想定通りの拡大を見せています。
また、高性能同軸ケーブルでは、半導体検査装置や5G市場での拡販、マイクロウェーブ用同軸ケーブルも5G市場での需要増が見込まれています。
東京特殊電線 (T:5807)の株主還元策を調べたのですが、ホームページや決算資料などへの具体的な数値の記載は全くありませんでした。
しかしながら、中期経営計画では株主への還元を記載している上に、2015年以降は増配傾向にあります。
足元の実績配当性向は22%とまだ増配余地はあります。
加えて、2020年に入り自社株買いの実施を発表。
バランスを取りながら、株主へと還元する姿勢はしっかりととっているように思えます。
こうした事から、東京特殊電線 (T:5807)は、1番~3番を○としました。
■売上高と各利益、フリーキャッシュフロー売上高は2008年を頂点にリーマン·ショック以降下落基調が続いていましたが、2014年~2015年頃に下げ止まり、その後は微増といったところです。
しかしながら、利益率の向上に努め、純利益は2008年よりも高い水準を回復しています。
過去5年間のフリーキャッシュフローを確認すると、どの年度もフリーキャッシュフローはプラスになっています。
■実質配当利回り現時点での配当利回りは2.3%となっています。
東京特殊電線 (T:5807)の株主優待制度を見ていきますと、100株以上の保有で、・1年未満の保有:3,000円分のクオカード・1年以上の保有:5,000円分のクオカードと、長期保有の投資家への還元姿勢が見られます。
■東京特殊電線 (T:5807)は買いか?売りか?様子見か?ここまで東京特殊電線 (T:5807)の分析を行ってきましたが、個人的には買いたい銘柄だと考えています。
▽東京特殊電線 (T:5807)の「買いたい」と判断する理由・主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること:○・業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。
つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること:○・株主還元スタイルを取っていること:○・売上高、各利益共:○・自己資本比率(57.2%):○・ROE(15.65%):○・営業キャッシュフロー:○・フリーキャッシュフロー:○東京特殊電線は、常に最新の素材、技術に関する技術研究を行っており、高耐熱の車載用フレキシブルケーブルや狭ピッチ半導体検査用プローブの開発などに余念がありません。
また、現在の主力製品のいくつかは、EVや5Gなど今後着実に需要が増加してくるであろう産業に不可欠な素材として引き合いが強まることが考えられます。
東京特殊電線 (T:5807)のチャート(月足)を見ると、2016年の6月に安値を付けてから、2018年2月には3,840円まで急騰。
その後は、78.6%戻し水準付近まで調整しましたが、再び反発基調を強めて来ています。
株価は上下してくるでしょうが、前回高値にトライしてくることも十分に想定できますので、楽しみなところです。
お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。
毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。
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----執筆者名:薬味多めでブログ名:個人投資家最前線ツイッター:@yakumioomede