1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ETF買い入れが需給面での下支えとして意識■前場の注目材料:板硝子、20/3減額修正 配当合計0円←20円、44億円の費用計上■横河電、AI利用サービス開発、デンマーク社買収■ETF買い入れが需給面での下支えとして意識1日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
3月31日の米国市場では、NYダウが410ドル安だった。
各金融機関のエコノミストが、4−6月期の国内総生産(GDP)が30%前後のマイナス成長に落ち込むとの悲観的見通しを相次いで示したことから売りが先行。
その後、3月シカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が悪化したものの予想を上回ったほか、米国政府が新型ウイルスに対する第4弾の支援策を検討しているとの報道が好感され、前日終値を挟んでもみ合う展開となったが、引けにかけて下げ幅を広げる展開だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の18645円。
円相場は1ドル107円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行する格好になりそうだ。
東京都での新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、首都封鎖への警戒感もあって、新年度入りながらも、積極的なポジションは取りづらいところであろう。
弱含みの中、後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えとして意識されやすいだろうが、短期的なショートカバーを誘う流れに留まろう。
物色の流れとしては新型コロナウイルスに関連する銘柄に集中しやすいとみられる。
外出規制が長期化する中で、遠隔医療の緩和や学校休校の長期化などを背景に、遠隔医療や通信教育のほか、引き続き巣ごもり消費への物色にも向かいやすい。
そのほか、対応する企業努力なども日々伝えられており、参入企業などへの物色も日替わり的に出てきそうである。
その他、不透明感の強い半導体株ではあるが、スマホ向け需要が不透明な一方で、リモート勤務が増えているため、サーバー用チップ需要が上向くとの見方もあるようだ。
スマホ需要が不安視されているなか、半導体株の見直しにもつながりそうだ。
■板硝子、20/3減額修正 配当合計0円←20円、44億円の費用計上板硝子 (T:5202)は、千葉事業所内のフロート窯1基を休止すると発表。
新型コロナウイルスの感染拡大など事業環境の先行き不透明感が強まるなか、グループ全体の設備稼働率の向上と収益改善を図るため。
固定資産や貯蔵品の減損、その他費用として約44億円の費用を2020年3月期に計上する。
また、従来は20円としていた期末配当を見送ると発表。
■前場の注目材料・VIX指数は低下(53.54、-3.54)・米原油先物は上昇(20.48、+0.39)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・大和ハウス (T:1925)再エネ電力の利用拡大、全国38拠点で導入・セイコーエプソン (T:6724)プリントヘッド世界シェア70%目指す、25年度に・丸紅 (T:8002)マグネシウム生産参入、カナダに拠点・横河電 (T:6841)AI利用サービス開発、デンマーク社買収・ソフトバンクG (T:9984)英の衛星通信企業が破産申請、追加支援断念・凸版印刷 (T:7911)CNF紙カップ発売、プラスチック使用50%削減☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪準備銀行3/18理事会議事要旨・10:45 中・3月財新製造業PMI(予想:45.0、2月:40.3)
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