2日の日経平均は4営業日続落。
246.69円安の17818.72円(出来高概算16億4000万株)で取引を終えた。
米株安の流れから売り先行で始まった日経平均は、前場半ばには17707.66円まで下げ幅を広げた後は、前引けにかけて下げ渋る展開に。
後場は日銀のETF買い入れへの思惑等から、先物主導で後場寄り付き直後には18132.04円とプラス圏を回復。
しかし、薄商いの中で買いは続かず、大引けにかけて再び弱含む展開だった。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。
セクターでは空運の下落率が6%を超えたほか、その他金融、証券、繊維、金属製品、不動産、銀行が軟調。
半面、鉱業が3%超の上昇となり、石油石炭、保険が小じっかり。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、リクルートHD (T:6098)、京セラ (T:6971)が軟調。
一方で、ソフトバンクG (T:9984)、テルモ (T:4543)、ファナック (T:6954)が下支え。
東証1部の売買代金は2.5兆円と連日で3兆円を下回る薄商いだった。
そのため、予想される日銀のETF買い入れ額についても、昨日と同じ1200億円程度とみられる。
後場に入りプラス圏を回復する局面もみられたが、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいだろ。
さらに、グローベックスの米株先物は堅調だったが、オーバーナイトのポジションは取りづらいところであったようだ。
また、全体の方向感は掴みづらいところであるが、個別では新型コロナに関連する銘柄が継続しており、マスクや治療薬、人工呼吸器、テレワーク、教育ICT、ゲーム、動画など広がりが見られている。
テーマ株等は持続性が見極めづらいところであろうが、新型コロナウイルスによる感染拡大、それに伴う自粛の動きは長期戦に入ってきており、関連する企業への物色についても、利食いによる調整を交えながら継続しそうである。