13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、新型コロナウイルスに関連した銘柄への資金シフトが継続・ドル・円は下げ渋り、国内勢の買戻しで・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位が東エレク (T:8035)■日経平均は反落、新型コロナウイルスに関連した銘柄への資金シフトが継続日経平均は反落。
148.76円安の19349.74円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えた。
先週末の米国市場が祝日で休場だったこともあり、手掛かり材料に欠ける相場展開だった。
また、週明けは欧州などが祝日となるため参加者は限られており、朝方は米株先物の弱い値動きを受けて、売り優勢の展開となった。
ただし、前場半ばに一時19202.33円まで下げた後は、前引けにかけてじりじりと下げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、日量970万バレル削減で合意が成立したことを受けて、鉱業が上昇率トップ。
その他、医薬品、水産農林、不動産、空運、繊維がしっかり。
半面、鉄鋼、海運、倉庫運輸、非鉄金属、建設、金属製品、証券が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、リクルートHD (T:6098)、東エレク (T:8035)、ファミリーマート (T:8028)、ファナック (T:6954)が軟調。
一方で、武田 (T:4502)、アステラス薬 (T:4503)、富士フイルム (T:4901)が下支え。
日経平均は一時300円近く下げる局面もみられたが、テクニカル的には5日線が支持線として意識される格好から下げ渋る流れとなった。
また、後場は日銀のETF買い入れも意識されやすく、前引けにかけて下げ幅を縮めた面もありそうだ。
ただし、指数インパクトの大きいファーストリテ、リクルートHD、東エレクなどの弱さをみると、ETF買い入れによる押し上げ効果も限られてしまいそうである。
もっとも、物色の流れとしては新型コロナウイルスに関連した銘柄への資金シフトが続いており、やや日替わり的な物色にもなりつつあるが、循環的な物色は続きそうである。
また、直近で急伸している銘柄等は、目先的には利食いが出やすいだろうが、需給状況が改善していることもあり、押し目拾いの買いも入りやすいだろう。
■ドル・円は下げ渋り、国内勢の買戻しで13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。
前週末からのドル売りの流れが受け継がれ、朝方から下落基調が続く。
また、日経平均株価の軟調地合いでやや円買いに振れ、ドルは一時108円付近まで下落。
ただ、国内勢が値ごろ感から買戻しを入れ、ドルの下げは抑制された。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円00銭から108円53銭、ユーロ・円は118円34銭から118円73銭、ユーロ・ドルは1.0928ドルから1.0950ドル。
■後場のチェック銘柄・窪田製薬ホールディングス (T:4596)、シキボウ (T:3109)など、26銘柄がストップ高※一時ストップ高(気配値)を含みます・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位が東エレク (T:8035)■経済指標・要人発言【経済指標】・日・3月マネーストックM3:前年比+2.7%(予想:+2.4%、2月:+2.5%)【要人発言】・菅官房長官「安倍首相が給与の30%を返上」・イースターマンデーで休場:NZ、豪、香港、独、仏、スイス、英、カナダなど
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