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前場に注目すべき3つのポイント~利食い想定も全体としては底堅さが意識されやすい

発行済 2020-05-12 08:49
更新済 2020-05-12 09:01
© Reuters.  前場に注目すべき3つのポイント~利食い想定も全体としては底堅さが意識されやすい

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利食い想定も全体としては底堅さが意識されやすい■前場の注目材料:スクエニHD、20/3上方修正 営業利益327億円←240億円■みらかHD、富士レビオ製キット、抗原検査に期待感、官房長官■利食い想定も全体としては底堅さが意識されやすい12日の日本株市場は、米国市場の流れからこう着感が強まりやすいだろうが、底堅さが意識されそうである。

11日の米国市場は、NYダウが109ドル安と3営業日ぶりに反落となる一方で、ナスダックは6営業日続伸とまちまちの展開。

国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめ、米国政府の新型ウイルス対策チームの数名の専門家が自主隔離に入ることを発表するなど、米政権内でのウイルス感染リスク上昇への警戒感から、大きく下落して寄り付いた。

その後、ニューヨーク州知事が今週中にも一部で活動を再開する意向を発表すると下げ幅を大きく縮小した。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の20500円。

円相場は1ドル107円60銭台で推移している。

シカゴ先物の動きから、日経平均は20500円を挟んでのこう着感が強まりやすいだろう。

ただし、日経平均は直近3営業日で770円超の上昇をみせているほか、昨日は一時20500円を超える局面もみられていたため、想定内の一服といったところである。

とはいえ、経済活動再開に向けた流れからリバーサルの流れが継続する可能性もあるため、全体としては底堅さが意識されやすいと考えられる。

また、直近の上昇局面においても売買代金は2兆円を若干上回る薄商いであり、先物主導で強引に上げている形ではない。

足元のリバウンドから過熱感も出ていないと考えられるため、戻り待ちの売り圧力もそれ程気にならないだろう。

反対に、経済活動再開に向けた流れから買い戻しの流れが継続しやすく、下値の堅さが意識されやすい状況が見込まれる。

昨日は買い戻しの流れを中心に、新型コロナの影響から売り込まれていた銘柄のリバウンドが強まる半面、医薬品株などこれまで上昇していた銘柄が利食いに押される格好だった。

ただ、長期的な目線から相場全体の回復基調が強まることにより、先行していた銘柄においても、利食い一巡後の押し目買い意欲は強そうである。

■スクエニHD、20/3上方修正 営業利益327億円←240億円スクエニHD (T:9684)は2020年3月期の業績予想の修正を発表。

売上高については、「ファイナルファンタジー VII リメイク」の発売時期を延期したことを主な要因として、前回予想を下回る見込み。

利益については、コンテンツ制作勘定に係る評価減を計上した一方、MMOにおける多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ販売と課金会員者数増による貢献利益、「ドラゴンクエストウォーク」の好調、出版事業におけるマンガアプリ「マンガUP!」や電子書籍等のデジタル媒体での販売増加等の要因により、営業利益は240億円から327億円に上方修正するなど、各利益は前回予想を上回る見込み。

■前場の注目材料・日経平均は上昇(20390.66、+211.57)・ナスダック総合指数は上昇(9192.34、+71.02)・シカゴ日経225先物は上昇(20500、大阪比+10)・1ドル107円60-70銭・VIX指数は低下(27.57、-0.41)・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・海外の経済活動再開・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・みらかHD (T:4544)富士レビオ製キット、抗原検査に期待感、官房長官・三菱重 (T:7011)生産計画見直し、航空機・車部品で・塩野義 (T:4507)感染研と共同でワクチン開発へ、年内に臨床試験・東京製綱 (T:5981)中国で人員削減、スチールコード生産・三菱UFJ (T:8306)社債600億円、中小の資金繰り支援・ショーワ (T:7274)全社にRPA導入、間接業務を月1000時間削減・小松マテーレ (T:3580)衣料向け新素材開発、植物由来で吸水拡散性☆前場のイベントスケジュール・10:30 中・4月消費者物価指数(前年比予想:+3.7%、3月:+4.3%)・10:30 中・4月生産者物価指数(前年比予想:-2.5%、3月:-1.5%)

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