13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:2万円に接近する局面においては、押し目拾いのスタンスに■前場の注目材料:ホンダ、20/3営業利益12.8%減 6336億円■SCREEN、半導体製造装置の受注堅調■2万円に接近する局面においては、押し目拾いのスタンスに13日の日本株市場は、やや神経質な展開になりそうだ。
12日の米国市場では、NYダウが457ドル安だった。
米国政府の新型ウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が上院での証言で、政府が示したルールに従わない早過ぎる経済活動の再開に警鐘を鳴らしたためウイルス感染「第2波」への警戒感が高まった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の20145円。
円相場は1ドル107円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開になりやすく、日経平均は2万円の攻防が意識されやすいだろう。
ただし、昨日段階で買い戻しの流れも一巡感があっただけに、嫌気売りが強まる流れにはならないだろう。
反対に2万円に接近する局面においては、押し目拾いのスタンスに向かわせやすいとみておきたい。
また、決算発表がピークを迎えているため、機関投資家の売買も細っているため、薄商いの中をインデックス売買に振らされやすい展開も想定されるが、短期的な売買が中心と考えられるため、底堅さが意識される局面においては、反対売買も速いと考えられる。
また、2万円に迫る局面においては、日銀のETF買い入れへの思惑も高まりやすく、需給面での下支えになりそうだ。
もっとも、決算では主要な企業の冴えない決算が重石になりやすい。
まずは、昨日決算を発表したトヨタ (T:7203)辺りの底堅さを見極めたいところである。
また、米国市場では、感染第2波への警戒感が高まっているため、新型コロナの治療薬や診断薬などを手掛けている銘柄への物色も意識されやすい。
その他、個人主体の売買では、足元で急ピッチの調整が続いているバイオ株なども、スピード調整からの自律反発狙いの動きが意識されそうである。
■ホンダ、20/3営業利益12.8%減 6336億円ホンダ (T:7267)が発表した2020年3月期決算は、売上高に当たる売上収益は6%減の14兆9310億円、営業利益は同12.8%減の6336億円だった。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で世界的に自動車などの生産や販売が振るわなかった。
四輪事業はアジアや北米を中心に販売が低迷。
二輪事業はインドなどアジア地域の販売が減少した。
21年3月期の業績予想と配当予想は「未定」とした。
■前場の注目材料・米原油先物は上昇(25.78、+1.64)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・海外の経済活動再開・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・トヨタ自 (T:7203)今期見通し、営業益8割減、コロナ禍で世界販売急落・シスメックス (T:6869)検査法開発に着手、初期段階で重症化予測・長瀬産業 (T:8012)医療VBと資本提携、画像処理技術を活用・SCREEN (T:7735)半導体製造装置の受注堅調・三菱UFJ (T:8306)社債600億円、中小の資金繰り支援・ショーワ (T:7274)全社にRPA導入、間接業務を月1000時間削減・小松マテーレ (T:3580)衣料向け新素材開発、植物由来で吸水拡散性☆前場のイベントスケジュール・11:00 NZ準備銀行が政策金利発表(0.25%に据え置き予想)
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