19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:東エレクが日経平均のけん引役となるか■前場の注目材料:東エレク、21/3業績予想 営業利益2750億円■トヨタ、中国で挽回生産、当初計画の年153万台超えも■東エレクが日経平均のけん引役となるか19日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開となろう。
18日の米国市場ではNYダウが39ドル安となったが、ナスダックは上昇となり、まちまちの展開。
週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の回復が遅れるとの懸念が強まったほか、各州でウイルス感染者数が連日増加したため警戒感から、大きく下落して寄り付いた。
6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が予想を上回り、一時上昇に転じる局面もあったが買いは続かず、NYダウは小幅な下落だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の22350円。
円相場は1ドル106円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。
また、東エレク (T:8035)は業績予想を発表しており、今期増益見込みが評価される可能性があるため、日経平均をけん引する展開が意識されそうである。
ただし、昨日の東証1部の出来高は11億1000万株、売買代金は辛うじて2兆円を上回る程度であった。
日銀のETF買い入れが行われていたが、これを除くと2兆円を下回る状況である。
参加者が限られている中では、短期筋の仕掛け的な売買に振らされやすく、その反動も出やすいとみられる。
そのため、買い先行で始まろうが、全体としては様子見ムードの強い展開といったところであろう。
米国で新型コロナ感染第2波への警戒が根強いことも手掛けづらくさせよう。
一方で、日本政府はきょうから、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛を呼び掛けていた都道府県をまたぐ移動を全国で解禁する。
経済活動再開による景気回復期待が高まりやすく、下を売り込む流れになりづらい。
物色としては、引き続き新興市場の中小型株にシフトすることになろう。
来週からIPOが再開するが、それまでは連日で強い値動きをみせている銘柄における短期的な値幅取り狙いの売買が活発化することになろう。
また、移動自粛解除によって感染第2波への警戒も高まりやすく、バイオ株のほか、テレワークなどテーマ株への関心も引き続き高まりそうである。
■東エレク、21/3業績予想 営業利益2750億円東エレク (T:8035)は未定としていた2021年3月期業績予想を発表。
売上高は前期比13.5%増の1兆2800億円、営業利益は同15.9%増の2750億円を見込んでいる。
また、配当は660円となり、前期比増額となる。
コンセンサスを上回る見通しである。
新型コロナウイルス感染拡大の状況は引き続き注視するものの、半導体及びFPD市場においては、IoT/5G/AIの普及により中長期的に需要が拡大する見通し。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(9943.05、+32.52)・シカゴ日経225先物は上昇(22350、大阪比+150)・1ドル106円90-00銭・VIX指数は低下(32.94、-0.53)・米原油先物は上昇(39.05、+0.84)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・コロナ収束後の業績回復期待・トヨタ (T:7203)中国で挽回生産、当初計画の年153万台超えも・セイコーエプソン (T:6724)商業・産業用IJプリンター、3年間で機種3倍投入・三菱自 (T:7211)「選択と集中」推進、東南アに重点・豊田通商 (T:8015)多収米「しきゆたか」収量10%増へ実証、アグリテック活用・三井物産 (T:8031)流通関連会社を設立、4子会社傘下に・ホンダ (T:7267)FCVの個人向けリース、販売店の一部で開始・NEC (T:6701)Dウエーブに10億円投資、量子領域で協業・住友化学 (T:4005)シート蓄熱材開発、屋根材に初採用☆前場のイベントスケジュール・特になし
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