4日の日経平均は大幅に続伸。
378.28円高の22573.66円(出来高概算14億株)で取引を終えた。
米国では7月ISM製造業景況指数が予想以上の改善を示したほか、ハイテク株が引き続きけん引する中でナスダックが最高値を更新した流れを受けて、日本株市場は買い先行で始まった。
日経平均は寄り付きを安値に上げ幅を広げ、前場半ばには22500円を回復。
後場に入ると22500円台での推移が続く中、大引けにかけて強い値動きとなり、一時22603.82円まで上げ幅を広げる展開がみられた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。
セクターでは東証33業種全てが上昇しており、空運の上昇率が7%を超えたほか、陸運、海運、鉄鋼、繊維、輸送用機器、水産農林、不動産など、これまで低迷していたセクターの強さが目立っている。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、キッコーマン (T:2801)、ソニー (T:6758)、リクルートHD (T:6098)、ホンダ (T:7267)、ファナック (T:6954)、スズキ (T:7269)が堅調。
一方で、ソフトバンクG (T:9984)が高値更新後は一服となった。
日経平均は連日で大幅高となり、心理的な抵抗線として意識されていた25日線を上回ってきている。
決算発表が本格化している中で決算を手掛かりとした物色が目立つが、これまでのような悪い銘柄は売られるといった反応から、アク抜け的な動きもみられてきており、相場の方向性の変化を窺わせる展開となっている。
セクターについても新型コロナにおいて影響を受けているセクターを中心に強い戻りをみせてきており、本格的な買い戻しの流れを意識させる展開である。
明日以降の物色動向を見極める必要があるものの、日経平均が1.70%の上昇に対して、TOPIXの上昇率は2.14%と2.0%を超えている。
米国でのハイテク主導の上昇ながらもリバランスの動きが大きく表れており、グロースからバリュー株へのシフトが一段と強まる展開を見極めたいところであろう。
また、マザーズ指数は1000Ptの大台を回復してきている。
また足元のレンジ上限レベルではあるが、明日以降も強い基調が継続するようだと、6月高値水準を意識したトレンド形成への期待が高まることになりそうだ。