16日の日経平均は小幅に反発。
20.64円高の23475.53円(出来高概算11億6886万株)で取引を終えた。
米国市場が連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで引けにかけて上げ幅を縮めていた流れもあり、やや利食い優勢で始まった。
しかし、寄り付き直後に付けた23397.43円を安値に、その後は底堅い値動きとなり、23500円を回復する場面もみられている。
もっとも、こう着感の強い相場展開は続いており、後場は50円弱の狭いレンジ内での推移となっており、ソフトバンクG (T:9984)、エムスリー (T:2413)が指数をけん引したほかは、全体的に小動きとなっている。
一方で、中小型株への物色は活発であり、マザーズ、JASDAQ銘柄の強い動きが目立っていた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは情報通信、食料品、医薬品、小売、サービスが堅調。
半面、海運、ゴム製品、鉱業、空運、建設、非鉄金属が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、エムスリーのほか、東エレク (T:8035)、KDDI (T:9433)、アドバンテスト (T:6857)、第一三共 (T:4568)、ソニー (T:6758)、エーザイ (T:4523)が堅調。
一方で、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)が冴えない。
日経平均はこう着感の強い相場展開となったが、テクニカル面では5日線が支持線として機能しており、底堅さが意識されている。
また、足元では7営業日連続で陽線を形成しており、押し目買い意欲の強さが窺える。
FOMCの結果待ちの面はあったが、新政権に対する期待感から売り込みづらい需給のようである。
また、自律反発の域ではあるが、値がさハイテク株にリバウンドの動きがみられてきていること、なによりソフトバンクGの上昇が安心感につながっている。
また、中小型株については個人主体の売買が活発しており、マザーズ指数は年初来高値を更新している。
個別では利食いに押される銘柄もみられているが、循環物色から良好な需給状況が窺える。
週後半は4連休を控えて徐々に商いは細りそうであるが、中小型株については調整局面での押し目買い意欲も強そうである。