リクルートHD (T:6098):4613円(-77円)反落。
前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は481億円で前年同期比32.7%減益となり、ほぼ市場予想線上での着地となっている。
一方、通期見通しは1117-1467億円のレンジ予想としており、市場予想の1700億円程度には上限値でも大きく下回る水準となっている。
下期からの業績回復期待が高まりつつあっただけに、ネガティブな反応が先行へ。
マーケティング費用増などが収益の抑制要因とみられる。
大同特鋼 (T:5471):4490円(+230円)大幅続伸。
野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3730円から4950円に引き上げている。
ステンレス等の機能材料・磁性材料、特殊鋼鋼材などで自動車関連の製品の出荷量の回復感が強まると判断し、業績予想を上方修正しているようだ。
構造改革の効果が出ている点も評価、23年3月期までの業績回復を織り込む余地は大きいとしている。
営業利益は今期の20億円予想に対して、来期は230億円を予想。
三菱重 (T:7011):2605.5円(+157.5円)大幅続伸。
大和証券では投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしている。
目標株価も2800円から3000円に引き上げへ。
三菱スペースジェットの開発中断を余儀なくされたものの、開発費減少による損益改善効果が大きく、キャッシュフローの好転や還元増にもつながることになるとの判断。
販管費削減や事業ポートフォリオ見直しなども含め、事業環境悪化を契機にした改革/再編/成長投資の積極化を評価へ。
市光工 (T:7244):524円(+45円)大幅続伸。
前日に第3四半期決算を発表、営業利益は4.5億円で前年同期比91.8%減益となったが、7-9月期は8.9億円の黒字に回復している。
また、通期予想は従来の10億円から15億円に上方修正、自動車生産台数の減少幅縮小など足元の収支状況が改善していることを要因としている。
株価の出遅れ感も強かった中、想定以上の収益回復を評価する動きが優勢となっている。
ITbookHD (T:1447):616円(-110円)大幅に反落。
21年3月期第2四半期累計(20年4-9月)の営業損益を7.53億円の赤字(前年同期実績2.40億円の赤字)と発表している。
人材事業が堅調に推移した一方、主力の地盤調査改良事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込み、赤字が拡大した。
システム開発事業やコンサルティング事業の低調も響いた。
通期予想は前期比108.2%増の3.24億円の黒字で据え置いたが、計画未達懸念から売り優勢となっている。
JAL (T:9201):1996円(+58円)大幅続伸。
米モデルナがコロナワクチンの最終治験において、94.5%の有効性を得られたと発表している。
先に発表したファイザーに続く好内容となっており、世界的な景気の正常化につながっていくとの期待感が高まっている。
とりわけ、海外との往来活発化による航空需要の回復を織り込む動きから、空運株の強い動きが目立っている。
なお、同社とANNAHDに対しては、ゴールドマン・サックス証券による投資判断格上げの動きも観測されている。
ピクセルCZ (T:2743):152円(+18円)大幅に反発。
参画するコンソーシアムが長崎県の特定複合観光施設設置運営事業の事業者公募(RFP)へ応募する方針を決めたと発表している。
同県は統合型リゾート(IR)導入を正式に表明している立候補地の一つ。
民間団体や県議会、九州全体の経済界も含めた誘致への機運が高まっており、全国でも有数のIR候補地としている。
IR事業者に選定されれば、将来の利益向上に資するとの期待から買いが集まっているようだ。
プラザクリエ (T:7502):374円(+14円)大幅に続伸。
100%子会社のプラザクリエイト(東京都中央区)が保有する自動証明写真機の運営・管理に関する事業を会社分割して新設する会社に承継させた上で、日本オート・フォート(東京都港区)に譲渡すると発表している。
譲渡価額は9.50億円で、株式譲渡日は21年2月1日の予定。
日本オート・フォートは自動証明写真機事業のパイオニア。
併せて両社で新しい成長事業に向けた業務提携契約を締結することも決めた。