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NY外為市場=ドル2年ぶり高値、FRBの積極的利上げ観測で

発行済 2022-04-07 05:33
更新済 2022-04-07 06:10
© Reuters. 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが約2年ぶり高値に急騰した。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが約2年ぶり高値に急騰した。米連邦準備理事会(FRB)が6日に公表した3月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施するとの観測が強まった。

主要6通貨に対するドル指数は一時99.7780と、2020年5月以来の水準に上昇。終盤は0.1%高の99.588だった。

FOMC議事要旨では、特にインフレ圧力が強まった場合には、今後のFOMCで大幅な利上げ決定が適切とみていたことが明らかになった。また、3月FOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を50bp引き上げることが望ましいとの考えが示されていたことも分かった。

LPLファイナンシャル(ノースカロライナ州シャーロット)のチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「ハト派の一部も50bp引き上げへの賛成に回ったという認識だ。インフレ圧力が高止まりしているため、今後数回の会合でも同様の議論が見られる可能性が高い」と指摘した。その上で「ウクライナ情勢を巡る不確実性を受け、FRBは3月会合での50bp利上げを踏みとどまった可能性が高い。今後も極端なタカ派的姿勢には水が差されると考えられるが、それでも複数回の利上げが極めて近い将来に行われることは確実だ」と述べた。

またこの議事要旨では、FOMCが保有国債を月600億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を月350億ドル削減することで「おおむね合意」していたことが分かった。

これについてアクション・エコノミクスのアナリストは、月1000億ドル削減という同社の予想に近かったと述べた。

ドルは対円でも上昇を維持。0.1%高の123.78円で推移した。

ユーロ/ドルはほぼ変わらず。1.0896ドルと小幅安で取引されている。新たな対ロシア制裁やフランス大統領選への懸念が重しとなり、一時1.0874ドルと約1カ月ぶり安値を付ける場面があった。

ドル/円 NY終値 123.79/123.82

始値 123.96

高値 123.98

安値 123.48

ユーロ/ドル NY終値 1.0893/1.0897

始値 1.0911

高値 1.0937

安値 1.0880

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