[東京 21日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 106.75/77 1.2799/03 136.64/68 午前9時現在 106.89/91 1.2792/96 136.74/78 NY午後5時 106.94/95 1.2799/02 136.88/92
正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の1 06円後半。ドルがじり安だったニューヨーク市場の流れを引き継いで、上値の重い展開 となった。前日比100円を超える下げとなった日経平均や、低位安定する米長期債利回 りも円買い戻しの手掛かりとなった。
ドルは、寄り付き小幅高で始まった日経平均を好感し、一時107.00円付近まで 上昇し、上値を試す展開となった。しかし、そのあとすぐに日経平均が前日でマイナス圏 に沈むと、短期筋の売りが流入し、106.70円まで下落した。 「前日の根拠のない大幅上昇の反動で株が下げているので、ドル/円でも短期筋の手 じまいが出ているようだ」(証拠金会社)という。
中国は日本時間午前11時に一連の経済指標を発表した。 同経済指標を受けて、中国国家統計局は、「1―9月の中国経済は総じて安定してい るが、先行きに困難も」あるとの見方を示した。また、経済政策の安定を維持し、必要で あれば微調整するとした。 第3四半期の中国GDP伸び率は前年比でプラス7.3%(予想はプラス7.2%) 、前期比プラス1.9%(予想はプラス1.8%)。 市場の反応は限定的だった。
<リスクオフ>
為替市場では、リスクオフの流れが続いている。 「不安心理があるなかで、個人はキャッシュ比率を引き上げ、機関投資家では、決算 期が近いため、マネーをリスク資産から債券へ戻す動きが出やすい」とFXプライムby GMOの上田眞理人常務取締役は言う。 リスクオフの背景には、イスラム、ウクライナ問題など地政学的リスクもさることな がら、エボラ出血熱が本格的に制御できるのかをめぐる懸念が大きいという。 マクロ的には、米国の利上げの行く末が市場の関心事であり、来週のFOMCなどで それらを確認する動きになると同氏は見ている。
世界保健機構(WHO)は20日、ナイジェリアでのエボラ出血熱の感染拡大終了を 宣言した。新規感染のない期間が42日に達したため。WHOの代行は「ナイジェリアで のエボラ熱は終息した」と表明した。 市場では、「米株はまだ心配だが、エボラ熱の拡散が止まればリスク要因の一つが消 えることになる」(市場参加者)との声も出ている。 <米企業決算>
この日の米国時間には、米マクドナルド MCD.N や米インターネットサービス大手ヤ フー YHOO.O などの決算発表が予定され、それらを受けた米国株の動向が注目されている 。 米IBM IBM.N が20日発表した第3・四半期決算は、顧客のIT(情報技術)投 資の落ち込みが響き、予想外の減収減益となった。また1株20ドル以上としていた20 15年の営業利益目標の達成を断念したことを明らかにし、1月に新たな業績目標を示す と説明した。 発表を受けてIBM株価は急落し、ダウ平均株価 .DJI は一時100ドル安となった 。為替市場でも、参加者のリスク回避姿勢が強まった。
(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
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