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欧州市場サマリー(21日)

発行済 2010-10-22 05:40

               1423GMT     20日終盤

ユーロ/ドル    1.4020      1.3964

ドル/円      81.050      81.120

ユーロ/円 113.67      113.29

              21日終値    前営業日終値

株 FT100 5757.86(+28.93) 5728.93

  クセトラDAX     6611.01(+86.46) 6524.55

金 現物午後値決め  1343.50      1339.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.830 (‐0.010)  0.593(0.611)

独連邦債2年物 0.994(0.955)

独連邦債10年物(12月限) 129.49 (‐0.46) 2.488(2.439)

独連邦債30年物   3.047(3.016)

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 <為替> 神経質な取引のなかユーロが対ドルで強含みで推移した。

 市場では、予想される米国の追加緩和策がどの程度の規模になるのか、またどのような

形で実施されるのかについて不透明感が払しょくしきれていない。

 ユーロ/ドルはオーバーナイトの取引で1.4050ドルまで上昇。ニューヨー

ク取引時間に入ってから上げ幅を縮小したものの、0.4%高の1.4020ドルで推移

している。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続伸し、FT100種総合指数は終値ベースで半年ぶり

の高値をつけた。鉱山株が上昇を主導したほか、欧米企業の好決算をはやした買いが見ら

れた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は4月20日以来の高値で引けた。

 企業の好決算や堅調な中国指標を受けて、世界の景気回復が持続可能との見方が強まり、

リスク選好度が高まった。

 金属価格が最近の高値付近で推移していることを背景に、鉱山株が値上がりした。アン

グロ・アメリカンは第3・四半期決算発表後、2.5%上昇した。

 一方、欧州最大の旅行会社TUIトラベルは前年の決算訂正を嫌気し11%超下

落した。

 同社は約1億1700万ポンド(1億8500万ドル)に上る会計ミスが明らかになり、

2009年の決算内容を訂正する方針を示した。同社の最高財務責任者(CFO)は辞任

を発表した。

 

 欧州株式市場は続伸し半年ぶり高値で引けた。ノキアをはじめ一連の好決算

が相場を支援した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.76ポイント(0.62%)高

の1093.24。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は30.77ポイント(1.08%)高

の2882.29。

 両指数はともに、終値ベースで4月下旬以来の高値をつけた。

 ノキアは6.3%高と急伸。第3・四半期決算で、安価な携帯電話機の販売好調が寄与

し、予想を上回る利益を計上した。

 スペインの国債入札が順調だったことも投資家心理が上向く要因となった。スペインは

この日2025年・32年償還国債の入札を実施。25年償還債は、応札倍率が前回7月

入札から低下する一方、平均落札利回りが前回入札の水準を下回った。

 欧州中央銀行(ECB)が流動性支援を縮小していることを背景に、欧州短期金融市場

では金利が上昇している。こうしたなか、独連邦債2年物利回りが3月下旬以来初めて

1.0%を超えたことも、前向きな兆しと受けとめられた。

 仏食品大手ダノンは4.8%高。第3・四半期の売上高が市場予想を上回り、

通年見通しを維持する方針を示した。

 ダノンの決算を受け、ユニリーバ、アソシエーテッド・ブリティッシュ・フー

なども上昇した。

 一方、クレディ・スイスは4.5%安となった。第3・四半期決算は、トレ

ーディング事業の不振が投資銀行部門の収益を圧迫し、74%の減益となった。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦2年債利回りが3月以来初めて1.0%台に乗せた。欧州

中央銀行(ECB)による金融引き締め観測が高まるなか、短期債の利回りが上昇した。

 市場関係者からは、ドイツのサービス、および製造業部門が予想外に好調だったことで、

ECBは景気刺激策を引き揚げる前に利上げを開始し、政策を平常時に戻す「出口戦略」

を実施するとする、タカ派に属するECB高官の発言の現実味が増したとの声が聞かれ

た。

 こうしたなか、金利動向に敏感な独連邦債2年物利回りは一時1.013

%に上昇。その後、前日比4.6ベーシスポイント(bp)上昇の1.009%で精算し

た。10年物利回りもほぼ同程度の幅で上昇し2.489%となった。

 

 ロイズTSBの市場エコノミスト、ケネス・ブロー氏は「独連邦債は6営業日連続で下

落した。前週、ウェーバー・ドイツ連銀総裁が出口戦略についてタカ派的な発言をした時

に始まった調整が続いており、ドイツの経済指標がこうした動きを後押ししている」と述

べた。

 21日に発表された10月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は前月

から低下し予想も下回ったものの、ドイツの同指数は、総合、製造業、サービス部門揃っ

てに前月から上昇した。 

 独連邦債先物の精算値は33ティック安の129.62。

 

 周辺国国債は、独連邦債が下落したにもかかわらず、この日行われたスペインの国債入

札がやや精彩を欠いたこと、またアイルランドの政府系シンクタンクが同国政府の財政健

全化計画について、野心的すぎる内容で懸念されるとの見方を示したことなどを受け、独

連邦債をアンダーパフォームした。

 アナリストは、投資家の資金が好調な企業決算を受けて上昇している株式市場に債券市

場から流れているため、独連邦債は周辺国国債が軟調となっている機会を活かしきれてい

ないと指摘。前出のブロー氏は「一時的に債券市場から高リスク資産に資金が流れている

可能性がある」と述べた。

 10年物のアイルランド国債と独連邦債の利回り格差は17bp拡大し

417bpとなった。

 10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は699bpと、22

bp拡大した。10年物のスペイン国債の利回り格差は169bpと、6

bp拡大した。

                        [東京 22日 ロイター]

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