(内容を追加しました) [ニューヨーク 5日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値(非公式) 17501.65(‐331.34) 前営業日終値 17832.99(+9.92)
ナスダック総合 .IXIC 終値(非公式) 4652.57(‐74.24) 前営業日終値 4726.81(‐9.24)
S&P総合500種 .SPX 終値(非公式) 2020.58(‐37.62) 前営業日終値 2058.20(‐0.70)
5日の米国株式市場は大幅安。ダウ平均が300ドル以上値下がりし、S&P500 とともに1日の下落幅が過去約3カ月間で最大となった。幅広い銘柄に売りが広がるなか 、S&P500の全10業種が下落。とりわけ原油価格の急落でエネルギー株 .SPNY の 下げが4%と目立った。 ロシアの2014年の原油生産量はソ連崩壊後で最高となり、イラクの12月の原油 輸出は1980年以降で最も多かった。こうした中で米原油先物 CLc1 は2009年4月 以来となる1バレル=50ドル割れを記録し、北海ブレント原油先物 LCOc1 も約6%安 となった。 ギリシャの政情不安に加えて同国がユーロ圏から離脱するとの懸念から、ユーロは対 ドルでほぼ9年ぶりの安値をつけた。 ウェドブッシュ・エクイティ・マネジメントの首席投資責任者(CIO)、スティー ブン・マソッカ氏は、投資家は海外景気を心配しており、特に欧州に焦点を合わせている と指摘。その上で「昨年12月末時点で相場がこれだけの高水準に達しており、世界経済 の成長懸念とエネルギー分野で起きている事態が加わり、下落にさらに弾みがついた」と 述べた。 ドルの上昇はドル建てのコモディティ価格に対する一段の圧力となっている。主要通 貨に対するドル指数 .DXY は2005年12月以来の高水準をつけた。 リバティービュー・キャピタル・マネジメントのリック・メックラー社長は「十分に ヘッジを行っていない場合、多国籍企業の利益は減少する」と話した。
ダウ工業株30種 .DJI は331.34ドル(1.86%)安の1万7501.65 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は74.24ポイント(1.57%)安の4652.5 7。 S&P総合500種 .SPX は37.62ポイント(1.83%)安の2020.58 。
S&P総合500種の下落上位銘柄では、ユナイテッド・レンタルズ URI.N が10 .9%安となり、ノーブル・エナジー NBL.N も9.6%下落した。 一方、バイオ医薬品の米ギリアド・サイエンシズ GILD.O は2%高。米国の薬剤給付 管理で最大級のドラッグストアチェーン大手CVSヘルス CVS.N がギリアドのC型肝炎 治療薬を優先的に取り扱うと発表したことが材料視された。競合する米バイオ医薬品大手 アッヴィ ABBV.N は1.9%安。