[ニューヨーク 14日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が20年ぶり高水準に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が14─15日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げを実施するとの観測が背景。
リフィニティブのフェドウオッチツールによると、75ベーシスポイント(bp)の利上げ予想が90%近くを占めている。
ドル指数は一時、2002年12月以来の高値となる105.46まで上昇。終盤は0.3%高の105.42となった。
米労働省が14日発表した5月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.8%上昇。ガソリン価格の高騰を受け、4月の0.4%上昇から伸びが加速した。これも根強いインフレ要因の1つとなり、FRBが積極的利上げを迫られる可能性がある。
リスク選好意欲は弱まり、豪ドルは米ドルに対し0.81%安、ニュージーランドドルは0.80%安となった。
ドル/円は134.97円でほぼ横ばいだった。日本政府高官による口先介入を巡り、決済企業コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「介入は一方的なものであり、その可能性は極めて低い。必ずしも円が最終的に向かう方向への流れを止めることはできないだろう」と述べた。
英ポンドは1.29%安の1.1978ドル。2020年3月以来初めて1.20ドル台を割り込んだ。スコットランド自治政府のスタージョン首相は14日、独立の是非を問う住民投票の再実施に向け、詳細を分析した報告書を発表する計画を明らかにした。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.6%下落し2万2365.86ドル。
ドル/円 NY終値 135.47/135.48
始値 134.22
高値 135.47
安値 134.23
ユーロ/ドル NY終値 1.0414/1.0418
始値 1.0435
高値 1.0467
安値 1.0401