[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日に発表した第1・四半期の経常収支は、赤字額が前期比29.6%増加し、過去最高の2914億ドルに達した。旺盛な内需に対応するため企業が在庫積み増しに動き、輸入が急増した。
赤字額のエコノミスト予想は2735億ドルだった。
経常収支の赤字幅は国内総生産(GDP)の4.8%に相当する。これは2008年第3・四半期以来の高水準で、昨年第4・四半期の3.7%から上昇した。赤字の対GDP比のピークは05年第4・四半期の6.3%。
モノの輸入は711億ドル増の8297億ドルとなり、過去最高を記録。消費財、工業用品、素材、資本財など幅広い分野で増加した。
輸出は139億ドル増の4874億ドルで、こちらも過去最高となった。石油・製品を中心とする工業用品・素材が増加した。
投資収益などを示す第1次所得収支の収入は71億ドル増の2786億ドル、支出は107億ドル増の2452億ドルだった。
政府補助金や年金、罰金・違約金、海外就業者の送金を示す第2次所得収支の収入は5億ドル増の436億ドルだった。