[東京 30日 ロイター] - 30日の株式市場でオリンパスが急反発している。生物顕微鏡などを手掛ける科学事業を米ベインキャピタルに売却することを決議したと29日に発表し、手掛かりとなっている。事前報道を受けて織り込みは進んでいたが「オリンパスは株価堅調で買いやすい中、あらためて関心を集めているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。
売却額は4276億7400万円で、譲渡益を2023年3月期第4・四半期に計上する。同事業の売却が最終段階に入ったことは23日に報じられていた。
オリンパスは近年、内視鏡など医療機器事業に経営資源を集中させる方針を掲げ、構造改革を進めてきた。金融情報サービス会社のリフィニティブのデータによると、同社で最大のダイベストメント(事業売却)となる。