[オスロ/ロンドン 31日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は31日、石油・ガス売却収入の急増を受けて政府系ファンド向けの外貨購入を9月に大幅に増やすと発表した。
1日当たり35億ノルウェークローネ(3億5541万ドル)相当の外貨を購入する計画で、15億クローネだった8月の2倍以上となる。購入した外貨は政府系ファンドが海外資産に投資する。
中銀の発表を受け、対ユーロでクローネが下落。発表直前は1ユーロ=9.82クローネだったが、直近では9.90クローネで取引されている。
ノルデア・マーケッツは「この大きなシフトは今後のクローネ安を示している」とし、外貨購入拡大はノルウェーの銀行間金利への上昇圧力も和らげるだろうと指摘。年末までに1ユーロ=10.3クローネを付けると予想した。
ノルウェー中銀は政府の財政上の理由で外貨を購入しており、市場介入ではないとしている。