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NY外為市場=ドル下落、米CPI発表控え利益確定の動き

発行済 2022-09-10 06:25
更新済 2022-09-10 06:27
© Reuters. ニューヨーク外為市場ではドルが下落し、約1週間ぶりの安値を付けた。2016年1月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee/File Photo)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落し、約1週間ぶりの安値を付けた。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅を決定する可能性がある米消費者物価指数(CPI)の発表を来週に控え、利益を確定する動きとなった。

主要6通貨に対するドル指数は0.5%安の108.96。一時108.35まで下落した。週足では4週間ぶりの下落となった。

ドルは今週、対円で24年ぶり、対ポンドで37年ぶり高値を付け、ドル指数は約20年ぶりの高値を更新した。

BMOキャピタル・マーケッツのFX戦略グローバル主任グレッグ・アンダーソン氏は、高値で推移するドルについて「市場参加者は幾分神経質になっている」と指摘。「市場は今がポジション調整の好機と判断したためドルは下落したが、これはドル高トレンドの反転ではない」と述べた。

現時点で市場が織り込む9月FOMCでの0.75%ポイント利上げの確率は87%となっている。

ユーロは一時1.2%上昇し、3週間ぶりの高値となる1.0114ドルを付けた。終盤は0.5%高の1.0045ドルで推移した。

欧州中央銀行(ECB)は8日、0.75%の利上げを決定。追加利上げを示唆し、インフレとの戦いを優先させる姿勢を鮮明にした。ただ今回の利上げ後もECBは特にFRBに遅れをとっており、一部アナリストは、7月以降の大幅利上げはそれに追いつくためとの見方を示しており、ラガルド総裁も「まだ旅路の半ばにある」と述べた。

英ポンドは一時下落した後、0.8%高の1.1592ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は9日、エリザベス女王の死去を受けて、15日に予定していた金融政策委員会を1週間延期すると発表した。

円は対ドルで1%高の142.675円。1日の上昇率としては1カ月ぶりの高さ。日銀の黒田東彦総裁は9日、岸田文雄首相と会談後、急激な為替レートの変動は好ましくなく、市場の動向を今後とも十分注視していきたいと述べた。

豪ドルは1.3%高の0.6850米ドル。1日としては1カ月ぶりの伸びとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインも10%超急伸し、2万1300ドルに達した。

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