[ワシントン 25日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は25日、経済の勢いが続いていることから、米連邦準備理事会(FRB)は大幅な雇用減少を招くことなくインフレを抑制できるとの認識を改めて示した。
CBSの番組で「歴史を振り返れば、雇用が失われたとしても(過去の景気減速局面よりも、小幅にとどまる可能性が十分ある」と指摘。
「インフレは高過ぎる。われわれはインフレを押し下げるため全力を尽くす必要がある」と述べ、積極的な利上げを継続するFRBの計画に言及した。
インフレ抑制により、どの程度景気が減速し雇用減少につながるかは依然として議論の余地があるが、FRB当局者らは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で確保が困難となってきた労働者を企業が解雇する可能性は低いとみている。
ボスティック総裁は、雇用者数が引き続き堅調に伸びていることに触れて「経済にはポジティブなモメンタムがある。われわれの行動を吸収し、比較的秩序ある方法で減速することがある程度可能だ」と述べた。
また「景気減速は必要だ。深い痛みを回避するためにFRBとして全力を尽くす」と語った。