[東京 11日 ロイター] - 午前のドルは145円半ばから後半で売買が交錯した。ドルのじり高地合いが続く中、円買い介入前につけた24年ぶり高値145.90円が目前に迫り、再介入への警戒感が市場で強まっている。
正午時点では、前日ニューヨーク市場終盤時点の水準と変わらずの145.70円付近。
午前のドルは、仲値公示後に145.78円まで上昇。日本が休日だった10日の海外市場でつけた高値145.80円に再び接近する底堅さを見せた。「上値を買い上がる動きにはなりづらいが、押し目買い需要はかなり旺盛」(トレーダー)という。
8日発表の9月米雇用統計が市場予想を上回ったこと、10日にシカゴ地区連銀のエバンス総裁が講演で、政策金利は「来年初めに4.5%を少し上回り、その後しばらくはこの水準で推移する」などと述べたことを受け、ドルは前週末から対円以外でもじり高展開が続いている。