[ロンドン 24日 ロイター] - ウクライナのマルチェンコ財務相は、ロシアによる過去数日の攻撃激化を受けて復興費の上振れが見込まれており、欧米のさらなる支援が必要だと述べた。
ここ数日のロシアの空爆で首都キーウ(キエフ)は2月の侵攻開始以降で最大規模の停電に見舞われ、40年ぶりにウクライナの全ての原子力発電所が稼働を停止した。
世界銀行は8月、ウクライナの物理的インフラの修復に1050億ドルかかると見積もったが、マルチェンコ氏はロイターに対し、「残念ながら、この数字は日々増加し、最悪の場合、大幅に増加するだろう」と電子メールでコメントした。
同氏は、欧米の支援で毎月約30億─35億ドルを確保できる見通しで、これは政府の運営を維持するのに十分なはずだと述べた。しかし、現在の予算には復興費用がほとんど含まれていないため、可能であれば増やす必要があると述べた。
欧州の一部高官は、ウクライナの戦後再建には1兆ユーロ以上の費用がかかると推測している。