[31日 ロイター] - 米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が31日発表した第4・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。休暇時期の需要の落ち込みや悪天候などが影響したが、コスト管理が奏功して利益を押し上げた。
調整後の1株当たり利益は3.62ドル。アナリスト26人の予想中央値は3.59ドルだった。
売上高は2.7%減の270億3000万ドル。アナリスト予想は280億9000万ドルだった。
UPSは四半期配当の6.6%引き上げと50億ドルの自社株買いを発表した。これを受けて株価は午後の取引で一時4.2%上昇した。
キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は、2023年の景気の先行きに不透明感が残ると指摘した。
23年の業績は、売上高が970億─994億ドル、営業利益率が12.8─13.6%になると予想。予想値は22年の水準を下回る。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリストは「23年の見通しはマクロ面での課題にもかかわらず同社の底堅さを示しているようだ」と指摘した。