[香港 23日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は23日、米連邦準備理事会(FRB)の利上げに追随し、政策金利の基準金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ5.25%とした。
香港は香港ドルを1米ドル=7.75ー7.85香港ドルの範囲に抑える「ドルペッグ制」を採用しており、金融政策を米国に連動させている。
FRBは3月21─22日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.75─5.00%とした。
HKMAは声明で、FRBの利上げは市場の予想と一致したが「米国の金利の道筋についてはかなりの不透明感が今後も残るだろう」と指摘。
米国の個別銀行に関する健全性と流動性の問題が表面化したことが、与信環境の引き締まりを招く可能性があるとの見解も示し、「これが経済活動にさらにどの程度影響するかや、金融政策にどれだけ響くかを評価するのは時期尚早」と説明した。
香港の金融市場については、海外市場の高い変動率にもかかわらず、円滑で秩序のある形で機能し続けているとし、香港ドル銀行間金利はしばらく高止まりする可能性があると予想した。