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カナダドルは材料まちまち【フィスコ・コラム】

発行済 2023-07-16 09:00
更新済 2023-07-16 09:15
*09:00JST カナダドルは材料まちまち【フィスコ・コラム】 カナダドル・円は堅調地合いから失速しつつある反面、底堅さも目立ちます。
インフレ高止まりによりカナダ銀行(中央銀行)は再び利上げサイクルに入り、カナダドル売りは仕掛けづらい地合いに。
目先の材料も強弱まちまちで、当面はもみ合い商状が見込まれます。



カナダ銀行は7月12日の定例会合で、政策金利を0.25ポイント引き上げ、2001年以来22年ぶりの高水準となる5.00%としました。
同中銀は昨年3月から今年1月まで8会合連続で利上げを決定し、その後3月と4月は引き締めを休止。
ただ、インフレ高止まりを受け、6月は予想外の利上げ再開に踏み切りました。
今回はそれに続く政策の修正で、今後も物価高抑制に前向きな姿勢を強調しています。



カナダの消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%と、ピークとなった昨年6月の+8.1%から伸びは大幅に鈍化し、ちょうど2年前の水準に落ち着きつつあります。
ただ、中銀は物価目標の+2.0%への回帰は1年半後との見方を示し、当面はタカ派姿勢を緩めず、インフレ抑止を優先する見通しです。
今後発表される経済指標が堅調なら金利にらみの取引でカナダドル買い・円売りは維持されるでしょう。



カナダドル・円相場は6月下旬に109円50銭まで値を切り上げ、心理的節目の110円が視野に入る場面もありました。
その後は日銀金融政策決定会合に向け、緩和修正への思惑による円買いに押される展開です。
しかし、カナダドルは中銀の追加利上げにより底堅さも目立ち、上昇余地は残されていそうです。
再び上向けば、昨年9月に付けた110円52銭が上値メドとして意識されそうです。



カナダドル・円の先行きを決める手がかりについては強弱あります。
下押し要因としては、日銀の金融政策でしょう。
日本の需給ギャップの改善により政策修正の機運が高まる可能性があります。
一方、主要産油国のサウジアラビアとロシアが追加減産を継続する方針で、原油相場が需給の引き締まりにより上昇基調に振れれば、カナダドルは資源国通貨として選好されるでしょう。
中国経済の不透明感払拭も待たれます。



港湾ストライキもカナダドルの値動きへの影響として注目されました。
バンクーバーなど主要港の港湾労働者は賃上げを求め、賃金インフレ圧力になるとの見方からカナダドルの押し上げ要因になるとの見立てです。
反面、原材料の輸出入に不可欠な輸送拠点でもあり、ストによる損失は1日4億ドル近くと算出されました。
ストは収束の方向で、利上げ継続の観測によりカナダドルは売りづらいでしょう。

(吉池 威)
※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。


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