*12:59JST 新興市場見通し:上値の重い展開か、IPOは1社、Laboro.AI
■流動性リスク意識され上値重い
今週の新興市場は小幅続落。
方向感に乏しい展開が続いたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に消化した安心感や利上げサイクル終了期待の高まりを背景に週後半まで週間上昇を維持。
しかし、週末は日本銀行の政策修正を巡って市場の変動率が高まるなか流動性リスクが意識されて売り優勢となり、結局、下落に転じて終えた。
なお、今週の騰落率は、日経平均が+1.41%だったのに対し、マザーズ指数は-0.19%、東証グロース市場指数は-0.33%だった。
個別では、時価総額上位銘柄ではエムスリー (TYO:2413)の子会社のシーユーシー (TYO:9158)が決算を材料に上場後に低迷していた株価が反発し、週間で+10.2%。
ほか、弁護士ドットコム (TYO:6027)が+20.1%、ライフネット生命 (TYO:7157)が+11.0%と上昇。
週間売買代金ランキングには上位常連のカバー (TYO:5253)に続き、RJ (TYO:9522)が2位にランクイン。
3月中旬以降、概ね25日移動平均線に沿った堅調な上昇基調が続いており、年初来高値更新トレンドを維持している。
週間上昇率ランキングではログリー (TYO:6579)が+24.6%で1位に入った。
マイクロアド (TYO:9553)との資本業務提携を発表した週末にストップ高まで買われた。
メイHD (TYO:7369)は一部調査機関による評価レポートを手掛かりとした物色が続き、+22.4%と2週連続で急伸した。
■プライム銘柄に物色集中か
来週の新興市場は上値の重い展開か。
今週末28日に日本銀行が政策修正を行ったことで市場は乱高下し、新興株も大きく影響を受けた。
28日の日経平均は引けにかけては急速に下げ渋り、その晩の米国株も大幅反発していることで、日銀材料を発端とした地合い悪化は止みそうな気配を見せている。
米国で週末に発表された物価指標で改めてインフレ鈍化傾向が確認され、米長期金利の上昇が一服していることも支援材料になる。
一方、米国時間のマザーズ先物も大きく反発しているが、日銀の政策修正に対する見解が定まっていないように見受けられるなか、短期的にはまだ市場の変動率の高い状況が続く可能性がある。
その場合、流動性リスクの高い新興株は敬遠されやすいだろう。
また、来週は国内で企業決算の発表が本格化する。
足元で再び注目されている銀行のほか、追加の株主還元に対する期待が高い商社など東証プライムの主力企業の決算が集中する。
決算を材料にしたプライム銘柄への物色が活発化するなか、新興株は閑散ムードが優勢になりそうだ。
週末には米雇用統計が発表される。
米国では物価指標の鈍化が続く一方、雇用関連の指標は強い状況が続いており、結果次第では追加利上げ懸念が再燃する可能性もある。
そのため、週末にかけては新興株には手仕舞い売りも出やすく注意したい。
週明けには、機械学習を活用したオーダーメイド型の「カスタムAI」の開発などを手掛けるLaboro.AI (TYO:5586)が東証グロース市場に新規上場する。
個別では、決算を受けた急伸後の過熱感が解消され再び強含んでいるベースフード (TYO:2936)や、決算を契機に反発機運が盛り上がりつつあるシーユーシー (TYO:9158)に注目したい。
今週の新興市場は小幅続落。
方向感に乏しい展開が続いたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に消化した安心感や利上げサイクル終了期待の高まりを背景に週後半まで週間上昇を維持。
しかし、週末は日本銀行の政策修正を巡って市場の変動率が高まるなか流動性リスクが意識されて売り優勢となり、結局、下落に転じて終えた。
なお、今週の騰落率は、日経平均が+1.41%だったのに対し、マザーズ指数は-0.19%、東証グロース市場指数は-0.33%だった。
個別では、時価総額上位銘柄ではエムスリー (TYO:2413)の子会社のシーユーシー (TYO:9158)が決算を材料に上場後に低迷していた株価が反発し、週間で+10.2%。
ほか、弁護士ドットコム (TYO:6027)が+20.1%、ライフネット生命 (TYO:7157)が+11.0%と上昇。
週間売買代金ランキングには上位常連のカバー (TYO:5253)に続き、RJ (TYO:9522)が2位にランクイン。
3月中旬以降、概ね25日移動平均線に沿った堅調な上昇基調が続いており、年初来高値更新トレンドを維持している。
週間上昇率ランキングではログリー (TYO:6579)が+24.6%で1位に入った。
マイクロアド (TYO:9553)との資本業務提携を発表した週末にストップ高まで買われた。
メイHD (TYO:7369)は一部調査機関による評価レポートを手掛かりとした物色が続き、+22.4%と2週連続で急伸した。
■プライム銘柄に物色集中か
来週の新興市場は上値の重い展開か。
今週末28日に日本銀行が政策修正を行ったことで市場は乱高下し、新興株も大きく影響を受けた。
28日の日経平均は引けにかけては急速に下げ渋り、その晩の米国株も大幅反発していることで、日銀材料を発端とした地合い悪化は止みそうな気配を見せている。
米国で週末に発表された物価指標で改めてインフレ鈍化傾向が確認され、米長期金利の上昇が一服していることも支援材料になる。
一方、米国時間のマザーズ先物も大きく反発しているが、日銀の政策修正に対する見解が定まっていないように見受けられるなか、短期的にはまだ市場の変動率の高い状況が続く可能性がある。
その場合、流動性リスクの高い新興株は敬遠されやすいだろう。
また、来週は国内で企業決算の発表が本格化する。
足元で再び注目されている銀行のほか、追加の株主還元に対する期待が高い商社など東証プライムの主力企業の決算が集中する。
決算を材料にしたプライム銘柄への物色が活発化するなか、新興株は閑散ムードが優勢になりそうだ。
週末には米雇用統計が発表される。
米国では物価指標の鈍化が続く一方、雇用関連の指標は強い状況が続いており、結果次第では追加利上げ懸念が再燃する可能性もある。
そのため、週末にかけては新興株には手仕舞い売りも出やすく注意したい。
週明けには、機械学習を活用したオーダーメイド型の「カスタムAI」の開発などを手掛けるLaboro.AI (TYO:5586)が東証グロース市場に新規上場する。
個別では、決算を受けた急伸後の過熱感が解消され再び強含んでいるベースフード (TYO:2936)や、決算を契機に反発機運が盛り上がりつつあるシーユーシー (TYO:9158)に注目したい。