[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は24日、ロシアはアフリカ諸国との関係を深める意向があり、食料と燃料の供給で信頼できるパートナーであり続けると主張した。南アフリカでの新興5カ国(BRICS)サミット(首脳会議)にテレビ会議で出席し、アフリカと「多面的な関係」を発展させることに関心があると訴えた。
ウクライナでの戦闘の影響で、アフリカでは燃料と食料の価格が上昇している。ロシアが黒海穀物合意から7月に離脱したことで穀物価格が高騰し、アフリカ諸国の多くが大打撃を受けている。
プーチン氏はロシアがアフリカ諸国で30を超えるエネルギー事業を展開してきたとした上で、ロシアの燃料供給はアフリカ諸国政府が物価上昇を抑えるのに役立つだろうと指摘。「過去2年でロシアの原油、石油製品、液化天然ガス(LNG)のアフリカへの輸出は2.6倍に増えた」と主張した。
BRICSはブラジルとロシア、インド、中国、南アフリカで構成しており、ロシアは世界経済での西側諸国の支配に対抗できるようにより影響力が強い経済圏にしたいとの願望を示している。
BRICS首脳は今回のサミットで、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国の加盟を認めることで合意した。