[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの146円前半で取引されている。きょうは米国が休場で、主要通貨は全般小動きとなった。市場では、事前予想に届かなかった米雇用統計の発表後に米金利が上昇したことに話題が集まった。
週明けのドルは146円前半の狭いレンジ内で売買が交錯。アジア株は底堅い展開となったものの、豪ドルが94円前半から半ばへ上昇した程度で、米国の連休を控えて見送りムードが優勢となった。
1日海外市場では雇用統計の発表後、ドルが145円半ばから144円半ばへ急落した後、すぐに切り返して発表前の水準を超えて一段高となり、146円前半まで上昇した。
ドル急反発の手掛かりとなったのは米金利。10年債利回りは4.05%付近までいったん急落した後、4.20%付近へ大きく切り返した。
雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したものの、失業率と賃金の伸びは予想に届かず。6月と7月の雇用者増加数も計11万人下方改定されるなど、弱さが目立つ内容だった。
にもかかわらず、初動は低下した金利が取引終盤にかけて予想外の上昇へ転じたことについて、様々な指摘が広がっている。「米国の連休を控えた持ち高調整的な売買が影響したではないか」(外銀トレーダー)と、一時的な要因と位置付ける声もあれば、起債が増える9月に入り「根強い金利上昇見通しが、債券価格の上昇局面で戻り売り圧力を強めた」(外銀アナリスト)との見方もあった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.18/146.19 1.0785/1.0789 157.67/157.71
午前9時現在 146.06/146.07 1.0774/1.0778 157.39/157.40
NY午後5時 146.21/146.24 1.0773/1.0777 157.56/157.60