Shinji Kitamura
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤から小幅ドル高の149円後半で取引されている。16年ぶりに5%台へ上昇した米10年債利回りが支えとなり、2週間半ぶり高値圏で底堅い動きとなった。
ドルは東京市場で149.94円まで上昇し、前日海外でつけた2週間半ぶり高値にあと1銭へ迫った。介入警戒感から買い上がる動きは続かなかったが、市場では「円買い介入待ちのドル売りポジションが膨らんできたこともあり、手じまい売買等で150円台へ上昇する可能性がある」(JPモルガン・チェース銀行市場調査本部長の佐々木融氏)との指摘が出ていた。
一方、米30年債利回りが節目の5%台に到達した後に頭打ちとなっていることもあり「米金利はピークアウトが目前に迫ってきたようだ。ドル高はそろそろ最終盤にあるのではないか」(外銀トレーダー)との声も聞かれた。
前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容が「タカ派とハト派が入り混じる内容」(国内証券アナリスト)だったとの受け止めから、米金利先物市場が織り込む11月の利上げ確率はゼロ%へ低下した。1カ月前は3割程度だった。
市場筋によると、150.00円をストライクとする10億ドル超のオプションがきょう、権利行使期限を迎える予定で、関連売買が交錯したことも、値動きを抑制する一因になったという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.85/149.86 1.0572/1.0576 158.44/158.48
午前9時現在 149.80/149.81 1.0585/1.0589 158.59/158.60
NY午後5時 149.77/149.79 1.0580/1.0584 158.51/158.55